2009年02月28日

刑事コロンボ「狂ったシナリオ」

原題"Murder, Smoke and Shadows"(1989)

若く才能ある映画監督ブレイディ(フィッシャー・スティーブンス)の前に旧友レニーが現れる。レニーは事故で亡くなった妹ジェニーの死の真相として、ブレイディにあるフィルムを見せる。フィルムにはブレイディがジェニーにバイクスタントをやらせている最中に彼女が崖から転倒する姿が映っていた。フィルムの存在を世に知らしめブレイディを破滅させると息巻くレニーにフィルムは合成だと嘯き、夜闇に誘い込み高圧電流ゲートにおびき寄せ殺害する。

なかなか愛嬌ある魅力的な顔立ちのフィッシャー・スティーブンスだが、80年代のティーンアイドルだったとのこと。どっかで観た気がしないでもないと思っていたが、"LOST"のシーズン4に出てきた、アイランド行きの船のキャプテン・ミンコフスキーだった。それから、アルトマンの遺作「今宵、フィッツジェラルド劇場で」のプロデューサーなんかもしているのが驚き。

エピソードのトリック的な要素はほとんど特筆すべきことはない。どちらかというと犯人対コロンボの心理的な対決描写が中心で、今回のコロンボは最初からかなりアグレッシブにネチネチと攻める。飲み残しのクリームソーダによるプロファイリングを披露して犯人の急所を突いたり、演出のプロに対して凝った演出仕掛けの追い込み捜査をしたりと実に老獪な手練手管ぶりを発揮する。

ところでなぜかわからないがいつのまにか副音声に切り替えられなくなっているようだ。とくに日本語吹き替えに不満があるわけではなくて、たまにP.フォークの地声が聞きたくなってサブに切り替えてみるのだけど、新シリーズの放映分になってからなのか吹き替えオンリーになっている様子。

エピソード満足度:6/10
posted by onion_slice at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ
2009年02月21日

刑事コロンボ「汚れた超能力」

今回の放映分は新シリーズ(「新刑事コロンボ」)の1発目。
原題は"Columbo Goes to the Guillotine"(1989)

これまでおもに70年代中ごろのエピソードを放映していたので、一気に15年の歳月を経たP.フォークを見るとさすがに老けっぷりが目立つ。しかし老いてますます渋みはましているし、魅力は衰えていない。

今回の対決は偽超能力者エリオット・ブレイク(アンソニー・アンドリュース)。諜報スパイとしての仕事を得るため、有名マジシャン・ダイソンと組んでCIAなど政府要人の前で偽超能力を披露する。実はダイソンは昔ブレイクとウガンダの刑務所で一緒だったが、ブレイクの脱獄計画を密告し自分だけ刑期を短くし出所しており、この後ろめたさからブレイクのいんちきに手を貸した。しかしブレイクは恨みを忘れることはできず、ギロチントリック練習中の事故に見せかけてダイソンを殺害する。

トリック暴きのプロである刑事コロンボ対トリック作りの名人であるマジシャン対決ということで、さぞ高度な頭脳戦が観られるだろうと期待してしまうが、残念ながらそれほどでなかった。

また、どうも犯人役が好きになれないし、コロンボが最後にブレイクの犯罪を立証する手段も納得がいかない。自らギロチンに首をかけて無駄に命を張る危なっかしさは面白いのだが。そんなわけで個人的には微妙なエピソード。

エピソード満足度:4/10
posted by onion_slice at 23:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ
2009年02月14日

刑事コロンボ「自縛の紐」

原題:"An Exercise in Fatality"(1974)

スポーツクラブを運営するマイロ・ジャナス(ロバート・コンラッド)はフランチャイズ先のクラブオーナーに自ら抱える関連事業会社の製品を不当に高く買わせ、帳簿をごまかして得た利益を外国に送金する詐欺師。クラブオーナーの一人、ジーン・スタフォード(フィリップ・ブランズ)が利益隠しに気づいたことから彼を殺害し、ジーンがトレーニング中に事故で死んだと見せ掛ける。

最初のほうはマイロに振り回されるコミカルなコロンボの姿がほほえましいが、だんだんマイロが逆ギレしはじめるとコロンボも怒りを顕にしていく。多くのエピソードでは、コロンボがのんびり状況証拠・物的証拠をかき集めてつむいだ蜘蛛の巣に犯人が引っかかるのを待つのが定石だが、策を弄さず犯人に対して本気モードでストレートに挑むコロンボが見れるレアな作品。

エピソード満足度:6/10
posted by onion_slice at 22:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ
2009年02月07日

刑事コロンボ「祝砲の挽歌」

原題"By Dawn's Early Light"(1974)

陸軍幼年学校の校長ラムフォード(パトリック・マクグーハン)は規律を乱す生徒をビシバシしごく昔気質のスパルタ軍人。一方、かつてのラムフォードの教え子でいまや学校の理事を務めるヘインズはラムフォードを嫌っており、入学者数の激減する陸軍学校を廃して男女共学校の設立をもくろむ営利主義者だ。自分の信奉する愛国精神を脅かす危険分子を排除すべく、ラムフォードは学校の記念式典を利用し大砲の暴発に見せかけてヘインズを殺す。

正直このエピソードは展開がスローで、大して面白いトリックがあるわけでもなく、コロンボの犯人追求もどこかキレがないように感じていた。
が、りんご酒という1個のアイテムをつかったラストで一気に目が覚める思いがした。りんご酒の伏線が本線と頭の中でなかなかリンクしなかったんだけれど、OPの1カットで思い切り登場してたし。コロンボに比べて注意力が散漫すぎる自分が嫌になる。

校長役のP.マクグーハンはこのエピソード以外にもたびたび登場する常連さん。60年代のイギリスで人気のあった「プリズナーNo.6」に出ているらしいが残念ながら未見。あとは「アルカトラズ」にも出ている。
つい最近の2009年1月にお亡くなりになったということでびっくりだが、よい役者だと思う。

エピソード満足度:7/10
posted by onion_slice at 23:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ

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