2009年03月30日

サーチャーズ2.0

最近、コロンボブログのようになってしまっていたが、このままではいかんということで3ヶ月ぶりに映画を観た。

TSUTAYAの棚を占領するメインストリーム作品もいいんだけど、どうにもそそられず。そんななか、棚の隅っこで1本だけひっそりと誰にも借りられずに佇んでいるアレックス・コックス作品に遭遇してしまったので即決。バウスでやっていたが見逃したやつだ。

タイトルだけでなく、復讐を主題にしたストーリーもジョン・フォードの「捜索者」を意識しているわけだが、中身は徹頭徹尾コックス流。幼い頃、子役として出演した西部映画で自分たちを鞭打ったサディスト脚本家にリベンジするため、二人の初老の俳優(と内一人の娘)がアリゾナに向かうロードムービー。

しかし、なにしろ数十年前のことだし本人たちもすっかり年老いて現役を離れた役者なので、憧れている「捜索者」のウェインや「アウトロー」のイーストウッドのようにギラギラと血に飢えた復讐者には不釣合いで、リベンジを目的とする旅は二人のシネフィル爺のぐだぐだ映画談義に終始する。

この確信犯的なぐだぐだ感がたまらない。(最高の戦争映画は?との問いに意外とミーハーな作品を挙げたり、重要な役者名を覚えていなかったりとややピンボケしたシネフィル度合いがまたうさんくさくて好きだ)また、生ぬるいプロットに絶妙にマッチしたローバジェット臭は、さすがロジャー・コーマンとしか言いようがない独特さがある。

というわけで、久々に80年代のコックス映画も見たくなった。最近、新作映画に食指が動かないので昔の作品を見直そうと思う今日この頃。ブログを別に立ち上げようかな。。


posted by onion_slice at 23:58 | Comment(1) | TrackBack(0) | コメディ
2009年03月21日

刑事コロンボ「殺人講義」

原題"Columbo Goes to College"(1990)

カンニングがばれて大学追放の危機に直面した二人の学生ジャスティンとクーパーはラスク教授を殺害。ちょうど殺害時に犯罪についてゲスト講演を頼まれその場に居合わせたコロンボは、ジャスティンたちに撹乱されながら捜査を進めていく。

コロンボが偶然殺害現場に遭遇し、幕引きは犯人を含むみんなの前で事件の全容を再現して見せるというどこか金田一少年っぽい設定の本エピソード。トリックも推理物の王道を行くような趣向を凝らしていて楽しめた。

また、犯人との対決描写もなかなかよい。通常はコロンボが蛇のように犯人にからんでくるのだが、今回は逆パターンで、犯人の学生が捜査の焦点を自分たちから逸らすためにコロンボにまとわりつき、無関係な情報を流して混乱させようとする。

この学生どもがコロンボを陰でダサいだの貧乏臭いだの無能だの罵るために憎らしさは倍増し、最後の捕り物ではかなりのカタルシスが得られる。

というわけで、新シリーズの中ではかなり面白い部類に入ると思う。
ちなみに来週は1回休みで、4月からは放映時間が早まるらしい。
今年に入ってコロンボしか見てないので、来週は久しぶりに他の作品も見てみたいと思います。。

エピソード満足度:8/10
posted by onion_slice at 23:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ
2009年03月14日

刑事コロンボ「迷子の兵隊」

原題"Grand Deceptions"(1989)

民間の国防シンクタンクの理事を勤めるフランク・ブレイリーは運営財団の基金を横領して私腹を肥やしている。昔の戦友レスター・キーガンに嗅ぎ付けられ恐喝されたブレイリーは、財団の大立者パジェット将軍のパーティーに出席しアリバイを確保しながら、こっそりと抜け出しキーガンを事故に見せかけ殺害する。

軍人ものとしては旧シリーズの「祝砲の挽歌」があり、どちらも自分の地位を脅かす知人を爆発事故に見せかけ殺すという似たような筋書きだ。しかし「挽歌」では愛国的な信念から犯人が殺しをやらかすが、本作では金が動機というのが対照的。また、ブレイリーは自分のボスである将軍の奥さんを寝取っていて、自分の陰謀が明るみに出そうになると奥さんを盾に自衛を図ろうとする徹底した卑劣漢として描かれる。

コロンボとの対決やトリック自体にインパクトはないが、将軍を中心とした人間関係の描写はよい。とくに、将軍が奥さんの浮気を知ったときに、「君はまだ若いし魅力的だ。私のような老人と一緒にいてそうした欲求を抑えられないのを、私が許さないとでも思ったのかね」と、苦しみながらも許すシーンがなかなか味わい深い。

ワインでいうとかなり不作の年に思える1989年物コロンボの中では比較的良作といえるのではないでしょうか。来週からはまたちょっととんで90年代コロンボになるようです。この放送順序の脈絡のなさは何なんだ?

エピソード満足度:6/10
posted by onion_slice at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ
2009年03月07日

刑事コロンボ「幻の娼婦」

原題"Sex and the Married Detective"(1989)

性に関する著作にラジオにカウンセリングが大好評の人気女性セラピスト、ジョーン・アレンビー(リンゼイ・クルーズ)。仕事上のパートナーでもあり、愛人でもあるデヴィッドが同じ事務所の若い女性シンディと浮気していることを知り復讐を誓う。

ジョーンが自分とまったく外見の違う高級娼婦(courtesan)を装って巧妙にデヴィッド殺しの架空の犯人を仕立て上げ、コロンボがアリバイを崩していく。

トリック的に面白さはあるが少なからず無理やり感がある。ちょっと着飾ってかつらつけたところで、あれだけ知人の目の前に出て声も発せば普通気がつくだろう。2回目のリサへの変身でぬけぬけとバーへ出かけてわざわざコロンボに偽装電話させるシーンもどうも違和感がある。

新シリーズは微妙なのが多いのかね。ヤフーTVで来週のオンエアチェックするとまた新シリーズかよ、とちょっとがっくり。やはり70年代の空気の方が好きだ。もう少し新旧織り交ぜながらの放送を期待したいのだが。。

エピソード満足度:4/10
posted by onion_slice at 22:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ

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