2009年10月31日

刑事コロンボ「アリバイのダイヤル」

原題"The Most Crucial Game"(1972)、出演ロバート・カルプ。

フットボールクラブのマネージャが酒と女浸りの生活をする青年オーナーを殺し運営権を手中に収めようとする。

犯人(と被害者)が対立する人物から電話に盗聴を仕掛けられて、それを逆手にとって電話記録によるアリバイをつくるというアイデアはなかなか面白い。そしてその電話記録に当然入っているべき音が含まれていないという盲点をつき、アリバイを崩すコロンボの推理力はさすが。

ロバート・カルプのイラつきやすい犯人を表現する細かい顔芸も見所。

全く関係ないが二日酔いがひどくこれ以上長い文章は書けない。大分収まりはしたが、かつて体験したことない地獄で、8、9時間頭痛と熱と寝汗との闘いであった。この先、二度とウォッカは飲まないことにした。

エピソード満足度:6/10
posted by onion_slice at 22:14 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年10月24日

刑事コロンボ「溶ける糸」

原題"A Stitch in Crime" (1973)、出演レナード・ニモイ。

外科医メイフィールドは共同研究者で医学会の権威であるハイドマン博士の心臓病手術を担当することになる。博士の研究業績を引き継ぎ自らが権威となるため、時間が経つと消え去る特殊な糸を使い手術後しばらくして心臓機能に障害を起こすよう仕組みハイドマンの殺害をもくろむが、看護婦シャロンにかぎつけられる。計画を邪魔されそうになったメイフィールドはシャロンを殺害する。

レナード・ニモイの腹黒そうな感じがよい。ハイドマン殺害未遂と、シャロン、シャロンの元恋人殺害とスピーディに犯行を重ね、コロンボの追求にも臆すことなく堂々としらばっくれる。メイフィールドの犯行に確信をもつコロンボだが、ハイドマンはまだ生きているので、シャロン殺害の裏にかくされた動機を見つけられず追い詰められる。

「自縛の紐」と並んで、犯人に激怒するコロンボが見れるわけだが、「紐」「糸」と似たような小道具使ってる意味でも兄弟のような作品だ。

やはり旧シリーズは作品の構成力がしっかりしていて、新シリーズの気の抜けた雰囲気とは比べ物にならない。

エピソード満足度:8/10
posted by onion_slice at 20:41 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年10月10日

刑事コロンボ「別れのワイン」

原題“Any Old Port in a Storm”(1973)、出演ドナルド・プレザンス。

ワイン醸造会社の経営者エイドリアン・カッシーニは利益追求よりも妥協のない良質のワインをつくることに専心している。弟であり会社の実質上のオーナーであるリックは金儲けのことしか頭になく、経営権を安酒製造会社に売ると言い出し、逆上した兄に殺される。

トリックが複雑なわけではないが、言葉による説明があまりないので、エイドリアンが弟を殴った(この時点では死んでいない)後で死なせる場面をよく頭にインプットしておかないと、高温で駄目になったワインがなぜ殺人の立証につながったのかがさっぱりわからなくなる恐れがある。要は密閉されたワインセラーだから空調を切ると酸素供給が断たれるということで、エイドリアンほどワインの品質にうるさい人物が1週間もの旅行のあいだ空調を切るという暴挙に出るには理由がなくてはならない、というのがコロンボの状況証拠による追い詰めのキーファクター。

この推論をつきつけて自白を余儀なくさせるには何らかの仕掛けがなくてはならず、それがセラーにわざと閉じこもってくすねた(駄目になった)高級ワイン。この仕掛けだけでも素晴らしいんだが、これを考えつくために、コロンボが短時間でワインについて猛研究し、ワインをこよなく愛する犯人の性格も研究するというさらに入念な伏線が練られていて感動した。コロンボの直感と実証主義知識と敵を知り尽くす精神、それからずる賢さがフルに発揮されたクオリティの高い作品だと思う。

エピソード満足度:9/10(もう少しトリック暴きで説明があれば満点なのだが)
posted by onion_slice at 21:09 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年10月03日

刑事コロンボ「黒のエチュード」

原題"Étude in Black (1972)"、出演ジョン・カサベテス、ブライス・ダナー。

天才指揮者アレックス・ベネディクトはオーケストラの女性ピアニスト・ジェニファーと不倫をしているが、ジェニファーは二人の関係を公にすると言いだす。オーケストラを所有する財団の理事である義母の怒りを恐れたアレックスはジェニファーを自殺に見せかけ殺害する。

犯人役はフォークの大親友カサベテス。この二人の掛け合いを見ているだけで、エピソードが凡庸でも十分楽しめる。惜しいのは、本作のカサベテスの人物像がクールすぎることか。少しちゃらいぐらいのジョンが好きだ。それと吹き替えの声がオリジナルとかけ離れすぎてものすごい違和感を感じる。録画したのをサブ音声再生するといつものジョンの声で安心したが(当たり前だ)、これだけの役者につまらん吹き替えつけるセンスのなさに驚いた。まあいいや。

指揮者の妻役ブライス・ダナーはグウィネス・パルトロウのかーちゃんだ。ちょうどこの作品の放映年にグウィネスが生まれている。透き通った感じの眼とかけっこう似ている。

エピソード満足度:8/10
posted by onion_slice at 21:13 | Comment(1) | TVシリーズ

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