2010年02月27日

刑事コロンボ「ホリスター将軍のコレクション」

原題"Dead Weight(1971)"、出演エディ・アルバート、スザンヌ・プレシェット。

朝鮮戦争の英雄ホリスター将軍は退役して、軍事関連の会社を営んでいる。調達部と組んで実行してきた不正取引の数々が暴露されそうになり、密告する恐れがある関係者の大佐を銃殺する。

トリックは、えっ、これだけ?という感じだった(そもそも邦題が露骨なネタバレなのでやめてほしい)。どちらかというとドラマ要素に力を入れた脚本で、珍しく事件を目撃する人物がいる。しかしこの唯一の目撃者である女は犯人に言い寄られて熱を上げ、せっかく動き出した捜査を暗礁に乗り上げさせてしまいそうになる。

この女目撃者の馬鹿さ加減はともかく、スザンヌ・プレシェットはかなりの美形。そしてお相手はエディ・アルバート。戦争映画「攻撃」で演じた、コネだけで地位を手にした卑劣なチキン軍人が忘れがたい。ホリスターも似た様な人間性で、こうした役回りが似合う。

エピソード満足度:6/10
posted by onion_slice at 20:32 | Comment(0) | TVシリーズ
2010年02月20日

刑事コロンボ「偶像のレクイエム」

原題"Requiem for a Falling Star"(1973), 出演アン・バクスター。

かつての大女優ノーラ・チャンドラーは、知人のルポライターであるジェリー・パークスに恐喝をされる。彼女は帳簿をごまかして撮影会社に損失を負わせていた。しかしそれ以上に大きな秘密を抱えており、その秘密はノーラの秘書ジーンしか知らない。ジーンに接近するパークスに恐怖を感じたノーラは、パークス狙いで手違いが起きたように見せかけジーンを殺害する。

コロンボでも珍しい大女優クラスの出演。さすがに演技力は際立っている。とくにラストの噴水をめぐる演技は鬼気迫るものがあった。

夫の写真をコロンボが見て、ノーラが話題をそらしたがっているあたりで真の動機は何となくつかめるのだが、パークスに捜査(と視聴者)の目を注がせてジーン殺しの真相を煙に巻いたまま、ラストで一気にディスチャージする手法がよい。そして、コロンボ相手にこれだけの大掛かりなミスリードを行う犯人役はアン・バクスター・クラスの大女優でなければならなかった、というところだろうか。

エピソード満足度:8/10
posted by onion_slice at 20:39 | Comment(0) | TVシリーズ
2010年02月13日

刑事コロンボ「黄金のバックル」

原題"Old Fashioned Murder(1976)"、出演ジョイス・ヴァン・パタン。

ルース・リットンがオーナーをつとめる美術館は経営難に陥っている。ルースの弟で理事のエドワードは美術館を売り払うことを決意し、彼らの姉のフィリスも説得に応じるだろうと告げる。ルースは美術館の売却を防ぐために、借金を背負った警備員を利用してエドワード殺害を企てる。

直接の動機は美術館売却だが、犯人の女性と姉、姉の娘という女のトライアングルでの愛憎劇が事件の通奏低音をなしていて、他のコロンボエピソードに比べて比較的ドラマとしての深みが際立っている一作。

トリック・推理面でもなかなか楽しめた。打ち合いで警備員(強盗)とエドワードがともに死んだと見せかけた犯行現場で、誰が電気を消したのか、という疑問に始まり、犯人の腕の予防接種痕から海外逃亡のシナリオを予測し、そのシナリオを描いたと思われる冷静な女館長を追い詰めていくコロンボの鋭い捜査スタイルが堪能できる。

警備員の足跡を追ってコロンボが流行のヘアスタイルにしてもらうのが必見なのだが、その髪型のインパクトはもとより、すぐ次のシーンでもういつもの無造作ヘア全開に戻っているのが笑える。

エピソード満足度:7/10
posted by onion_slice at 20:36 | Comment(0) | TVシリーズ
2010年02月06日

刑事コロンボ「ハッサン・サラーの反逆」

原題"A Case of Immunity"(1975)、出演へクター・エリゾンド、サル・ミネオ。

中近東のスワリ王国総領事代理ハッサン・サラーが、国王の信頼のあつい警備隊長を殺害し過激派の所業に見せかけ、王国の政治の混乱を図る。

対決の緊迫感もトリック・推理面での斬新さもなく、特筆すべき点があるとすれば、犯人が外交官特権でLAPDの逮捕から免れているという設定ぐらいか。自身には捕まえる権限がないと悟ったコロンボがいかに決着をつけるか、が見所だが、分かり易すぎる伏線が敷いてあるので誰にでも容易に筋書きは読めてしまう。

対決・推理の弱さに合わせて、殺しの動機があいまいすぎるのが残念なところ。この3つの減点はけっこう大きい。

まあ犯人役のへクター・エリゾンドは、とぼけた感じがあって嫌いではない。しかしサル・ミネオをもう少し出してほしかった。エルロイの小説でホモがらみの殺人を犯してたりして興味がわいていたところだ。

エピソード満足度:5/10
posted by onion_slice at 20:30 | Comment(0) | TVシリーズ

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。