2008年09月07日

夜よ、こんにちは

舞台は1978年。「赤い旅団」による当時の伊首相モロの誘拐監禁から暗殺までを一人の女性メンバーの視点から見た作品。

革命の理念と、現実に人を殺める罪悪感の間で揺れる女主人公キアラの描写はうまい。一方でスターリンやロシア革命と思われる映像で赤い旅団の革命感への投影を表し、他方で、殺される直前にモロが家族や法王へ宛てた手紙に涙する。かつての反ファシスト闘士らしき親戚との食事、バスに乗り込んでくるスト労働者、キアラが司書をつとめる図書館で会う脚本家の青年、、という現実の民衆に触れることで心が揺らぎながらも仲間と自分が信じる理念を裏切れず涙を流すこのシーンは印象的だ。

一見ちぐはぐなピンク・フロイドの楽曲の使い方も面白いが、どうせなら"Shine On Your Crazy Diamond"の歌いだしまでやってほしかったかな。


posted by onion_slice at 20:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ
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