1年間絶縁していた3兄弟がもう一度絆を深めるため「ダージリン急行」に乗ってインドへ旅する。
お互いを必要としているのにすれ違いだらけの家族の修復というテーマは、ウェス・アンダーソンの全2作「ロイヤル・テネンバウム」に「ライフ・アクアティック」を見てる人にはすっかりお馴染みだ。ただ、作風としてはデビュー作の「アンソニーのハッピー・モーテル」に近い。
時に悪ノリが過ぎてうっとうしいが憎めないディグナムキャラ全開のフランシス(オーウェン・ウィルソン)と、彼に反発しながらも行動をともにする2人の兄弟ピーター(エイドリアン・ブローディ)&ジャック(ジェイソン・シュウォーツマン)。兄弟でありながら友人でもある3人組の、死ぬまで一緒にいようぜダチ公、的な心の交感が熱いロードムービーになっている。
映画の尺としても「アンソニー」とぴったり同じ91分というのが単なる偶然と思えない。「テネンバウム」、「アクアティック」と段々作品のスケールがでかくなって一般市民離れしたゴージャスリッチなブルジョワファミリー路線に突き進みそうな勢いだったが、原点回帰の意味をこめた一作だったのでは、と個人的に思う。
完成度としては「アクアティック」に及ばないとしても、アンダーソンらしいユーモアはたっぷり詰まっていて期待は裏切らない。ウィルソンがいきなり顔面包帯だらけで登場して、回想他2シーンをのぞくと最後までとらないという人をくったような演出は健在。
DVDには「ダージリン」のプロローグ的作品(だが、本編の後で見たほうがよい)「ホテル・シュヴァリエ」も収録。わずか13分の作品だが、短髪のナタリー・ポートマンが裸になるなどちょっとどきっとするシーンもありです。
2008年09月20日
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mini review 08326「ダージリン急行」★★★★★★★☆☆
Excerpt: 魅惑的なインドを舞台に、大人に成り切れない3兄弟が列車での旅を繰り広げるヒューマン・コメディー。監督は『ライフ・アクアティック』のウェス・アンダーソン。主人公の3兄弟をアンダーソン監督の盟友オーウェン..
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