2008年09月21日

4ヶ月、3週と2日

共産政権時代のルーマニアで、女子大生オティリアが妊娠した友達のために違法である堕胎の手助けをする話。監督はクリスティアン・ムンジウという人。

妊娠した友達ガビツァの方はかなり頭悪そうな女で、ガビツァのついた嘘のせいで散々な目に合わされるオティリアの鬱屈感がねっとりと伝わってくるかなり不快指数の高い映画だった。
堕胎の医者(?)のくだりも気がめいるが、悲惨なことの連続で一人になりたいのに無理やり彼氏の家で母親のバースデーを祝わされるシーンの絶望感はひたすら重い。彼氏もオティリアがなぜ不機嫌なのか分からず暗い顔をしたまま(よくちびまるこちゃんで永沢くんと藤木くんの目の下に影ができてどーんとなるシーンがあるが、あれそっくり)、周囲の親戚一同が馬鹿話をするのを延々とノーカット演出で見せるからたまらない。

医者のナイフを盗んで結局使わなかったのはよく分からなかったが、使わせないことでまたフラストレーションを高める絶妙の効果を挙げている。瞬間的に殺意は沸いたが、それ以上に友達の嘘やそれを信じた自分に腹が立ち何に怒りをぶつければいいか分からなくなったオティリアの複雑な心境がよく象徴されているように思う。

というわけで不快だけどよくできた映画でしたね。不快を感じるが最後まで見ずにいられない作品リストを作りたくなってきたな。


posted by onion_slice at 15:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ
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