2009年07月11日

南へ向かう女たち

監督ローラン・カンテ、出演シャーロット・ランプリング、カレン・ヤング、2005年フランス。

2008年のカンヌで"Entre les murs(The Class)"がパルムドールを受賞した監督の作品。CSで見ましたがDVD化はされてないようです。"The Class"もいまだに国内で配給されてないと思うんだけど、毎度ながらこの配給の遅さって何なんでしょう。ハリウッドの話題作以外はことごとく遅い。リージョン1DVDかBlu-Ray輸入して見る方がよほど世界の映画事情についていける。

前置きが長くなったが本作の出来は残念ながらいまひとつ。

70年代のハイチを舞台に、フランスと北米から来た3人の中年女性が若い黒人男性レグバに夢中になるストーリー。3人のうち一人はあまり台詞も与えられない脇役というか小道具的な役回りなので、実質シャーロット・ランプリング(エレン)とカレン・ヤング(ブレンダ)の2人が主役である。

エレンはレグバをみんなでシェアしようというオープンな性格なのだが、ブレンダはレグバと1対1のロマンスを楽しみたくて恋人気取りになり、二人の女の間に確執が芽生えていく。

正直なところ、アラフィフだかアラカンだかの中高年女性が観光地で黒人青年を奪い合うという見苦しい構図に最後までなじめないきっつい×2映画だった。

この手の映画は、欲望漲るおばはん同士の対決がエスカレートしてアウトオブコントロールになっていくべたな展開にして、いい年こいた大人になっても醜い欲を捨て去れない人たちの浅ましさを滑稽に描いたシニカル路線でいけば多少は見れるかなとも思うのだけど、本作は、老いに直面する中高年女性の自己と性への葛藤というテーマでこぎれいにまとめようとしすぎて滑っている印象を受ける。

まあ、テーマ選定からして私のテイストに合わないのでなんとも評価しがたい。嫌いな食べ物については一口でまずいとしか感じないので、料理として質が良いのか悪いかジャッジできないのと似ている。

ということで、ローラン・カンテ作品のファンになれるかどうかは"The Class"を見てから考えたい。
posted by onion_slice at 12:19 | Comment(0) | ヨーロッパ
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