2009年08月02日

レボリューショナリー・ロード

監督サム・メンデス、出演レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、2008年、アメリカ。

50年代のコネティカット。主人公はビジネス用コンピュータ販売会社に勤める30歳の会社員フランク(ディカプリオ)とその妻エイプリル(ウィンスレット)。二人の子供がいて不自由なく暮らしているが、平凡で単調なアメリカの田舎生活に首まで浸かっている自分たちを嫌悪し、ヨーロッパに移住して人生をやり直すことを夢見ている。

自分の平凡さに気づきつつも特別な存在でありたいと願い、窒息しそうな現実の社会から脱出しようと無駄なあがきをする大人の話だ。

何か会社勤め以外のことをしたい、おれには何かできるはずだ、と漠然とした思いだけを持ちながら30を迎えてしまい、自分に残された可能性はほとんどないことに気づく。そんな田舎のサラリーマンと妻の姿は痛々しいながらも共感できなくはない。フランクだけなら、挫折の苦い味を知り現実に適応していくという話でめでたしめでたし、となったんだろうが、妻のエイプリルの方がそうはさせてくれず物語のベクトルを悲劇の方向へ無理やり引っ張っていく。

すでに冒頭の車での大喧嘩シーンで、エイプリルの神経過敏で壊れそうな役どころから、ストーリーが悲劇に向かうことは容易に推測できるわけだが、パリ行きとフランクの昇進の話辺りから決定的になる。

ネタバレになるから書かないが、中盤1時間ぐらいから後は誰でも先の展開を予測できるマンネリ悲劇パターンだった。頭の中で正確にフローチャートを思い描けそうなぐらいだ。マンネリ悲劇が悪いわけではないが、エイプリルの精神崩壊のさせ方が型どおりすぎてつまらない。

ウィンスレットは大分老けましたね。それこそがこの映画で感じた一番の悲劇だったような気がする。


posted by onion_slice at 13:26 | Comment(0) | 正統派ドラマ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。