2009年08月08日

刑事コロンボ「復讐を抱いて眠れ」

原題"Ashes to Ashes"(1998)

かつて大物女優の死亡時にダイヤのネックレスを盗んだ葬儀屋(パトリック・マクグーハン)が、事件の真相をかぎつけたゴシップ紙の女性記者を殺害し、別の死体とすりかえて火葬する。

葬儀屋が犯人ということで、死体という最重要証拠を消滅できる特権があるのがポイント。ただしひとつの棺に二人分の死体を詰めるのは無理なので、まずは殺した女をすり替え火葬した後で、次に運よく運ばれてきた爆発事故で肉体がかなりふっとんだ人物と一緒に余った死体を詰めて灰にすれば証拠隠滅の完了。ということで、かなり完全犯罪に近い状況が生まれる。

この状況で推理力を働かせていき、物的証拠はなくとも犯人から言い逃れする論理的逃げ道をすべて奪っていくコロンボの捜査の腕が素晴らしい。犯人役のマクグーハンも、自白するしかないと観念したときに、チェスでチェックメイトされて潔く負けを認めるかのような態度が妙に心に残る。何度もコロンボと対決しているが相変わらずの名演技だ。

マクグーハンは、この作品のあとは声優業をちょろっとやったぐらいなので事実上最後の肉体的な演技なのですね。最後の演技が葬儀屋というのがまた皮肉なものだ。演出の方は、この次の回のコロンボのエピソードも手がけているようだけど。

というわけで、なかなか気に入った。

エピソード満足度:7/10

posted by onion_slice at 20:54 | Comment(0) | TVシリーズ
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