2009年12月05日

ウォッチメン

監督ザック・スナイダー、出演パトリック・ウィルソン、マリン・アッカーマン。2009年。

歴史の影で暗躍しながらもいまや引退し普通の人として生活しているヒーローたちが、80年代の冷戦期に核戦争をめぐる陰謀に巻き込まれる。

ニクソンがヒーローの力を借りてベトナム戦争に勝利し、80年代も大統領の椅子に座り続けているというパラレルワールドは面白い。ただ、大戦後のアメリカの政治にどうヒーローが絡んできたか、というストーリーはあまり語られず、ボブ・ディラン好きでない人にはひたすら耳が苦痛なOPでイメージが示されるだけだ。

2時間40分という長い上映時間中、作品にいまひとつ入り込めなかったのも、このウォッチメンというヒーロー像が今ひとつ具体性をもって伝わってこないためかもしれない。

神のような存在でベトコンを瞬時に粉砕したり、火星と地球を自由にテレポートできるDR.マンハッタンは別にして、残りのメンバーは単に戦闘力が高いとか反射神経・運動神経が並外れているぐらいのアビリティをもった人間でしかない。

この少ない精鋭で歴史を変えてきた原動力とは何だったのか、またこの人達のヒーロー活動を規制するキーン条例を生み出した、大衆のアンチ感情の元は何なのか、というインプットがあまり与えられないまま話が進んでいくため、入りづらさを感じた。まあ、アメコミだからこまけえことはいいんだよ、で済む話なんだが。

ビジュアルは、スタイリッシュな暴力表現が好きな人には気に入ると思う。ロールシャッハが斧で頭ザクザクするシーンは痛い。


posted by onion_slice at 17:16 | Comment(0) | アクション
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