2005年04月24日

容疑者(2002,米)

父親が幼児誘拐と殺害の罪で処刑された過去をもつ敏腕刑事ヴィンセント(デニーロ)。別れた妻との間に生まれた息子ジョーイ(ジェームズ・フランコ)はヤク中で、売人と格闘になり相手を殺してしまう。ジョーイを自首させようとするヴィンスだが、捜査のパートナーである友人が射殺され彼の容疑はますます重くなる。事件が大きくなり、メディアに自分の過去を晒され、同僚に無視され恋人に捨てられても、父親に見捨てられた自分の姿がジョーイに重なり、容疑者となった息子に対峙していく父親の姿が描かれた正統派ドラマだ。

筋書きに特殊な仕掛けがあるでもなく、誰が真犯人か、という謎解き要素があるでもなく、きわめてありきたりな脚本の小品なんだが、なかなか面白かった。デニーロと「スパイダーマン」のジェームズ・フランコの父子が、刑事と容疑者として向かい合うというストーリーに、家族というテーマがシンプルだけど力強く描かれてる。

全盛期のようなエッジのある演技はなりを潜めて、「ヒート」以後は当たり障りのない役柄をごく順当に選んでいるといった感のあるデニーロだが、ラストで警察に包囲される息子に「おれは父親として失格だが、頼ってくれ。おまえを助けたいんだ」と涙ながらに訴えるあたりの演技は、やはりまだまだ人のハートをぐっと掴む魅力を持ってる優れた役者だということを再認識させてくれる。


posted by onion_slice at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | クライム
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