2005年04月29日

女囚701号さそり(1971,日)

監督伊藤俊也。主演梶茅衣子。原作は篠原とおるの漫画。
愛する男に裏切られ、復讐を誓い修羅の道をいく女のストーリーは御存じ「キルビル」の下敷になってる。ユマ・サーマンが演じたベアトリクス・キドーは確かに21世紀の映画のヒロインとして記憶されるべきキャラだが、男への怨みっつーのはなんつーか日本独特のテーマのような気がして、鬼のように日本刀振り回しててもサーマンのリベンジはどこかからっとした感じがある。どろどろした怨念を胸に宿したヒロインという点じゃ、梶茅衣子の方が上だ。あの、眉間にしわを寄せてくっと睨み付ける眼差しだけでブルっときてしまう。

演出は、漫画が原作ということもあり、ナンセンス街道まっしぐらだ。梶を狙って刺客がオッパイ丸出しでガラスの破片を振りかざすシーンで、突然刺客女の髮が怒髮天状態で、顔がスプラッタなメイクで加工されたり、独房に送り込まれ梶に自分の犯した罪を自白させようとする女が梶に誘惑されるレズビアンのシーンがあったり。そしてそのナンセンスさも空回りすることなくほどよく軽妙な演出装置になっている。暴動の勃発する穴掘り現場で梶の親友が殺され、突然背景が劇画的というか表現主義的というか、渦巻状の夕焼けに豹変するあたりはなかなかよいし、ズームの乱用も紋切型過ぎてかえって面白い。

まあなんたって梶茅衣子の魅力を堪能できる一作だ。

posted by onion_slice at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | カルト
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