2005年05月28日

コラテラル(2004,米)

舞台はロサンゼルス。主人公マックスは、いつか自分でリムジン会社を立ち上げる夢想に浸ってる平凡なキャブドライバー(ジェイミー・フォックス)。検事だという、タイプの女(ジャダ・ピンケット・スミス)が乗車して、親しくなり名刺ももらうが電話をする度胸もない。自分のダメな人生を嘆いているうち、次に乗ってきた客は麻薬組織に雇われたコントラクトキラー(トム・クルーズ)で、マックスを待たせいきなり人を殺す。殺し屋は夜明けまでに5人殺さなければならないと言い、マックスは人質にされる。大人しく殺し屋にしたがい、彼が人を殺すのを制止できずにいるが、最後のターゲットが偶然今夜乗せた検事の女だと知ると、殺しを食い止めようと決意をする。

映画に出てくるキャブドライバーって、誰よりも街を知ってるのに、誰よりも街から疎外されたような独特な雰囲気をもってて、ジェイミー・フォックスが演じるマックスも、ロサンゼルスの路地なら知りつくしてるけど、そこに存在してるあらゆる歓楽や冒険から隔絶されているような、悲哀たっぷりの人間臭さがいい。
トム・クルーズの殺し屋は悪くないが、まあやはりトム・クルーズなんでどこか一本調子だ。

深夜の混み入ったダンスクラブで殺し屋と麻薬組織と警察が三つ巴で撃ち合うシーンは、忘れがたい路上の銃撃戦が魅力の「ヒート」を撮ったマイケル・マンらしく、血が沸き立つ臨場感がある。

最後の方はちょっと型どおりなのが残念だ。殺し屋の最後の標的が、偶然前に乗せた客だとかは、まあそういう都合のいいプロットがないと映画なんて成り立たないからいいんだけど、結末は誰もが予測できる順当すぎる結末で、サスペンス映画の魅力である、「ああ、裏切られた!」っていう楽しみがない。中盤まで丁寧に物語を組み立ててるだけに、終盤が惜しい。うーん、ヒッチコックもっと見て勉強しろよ。

posted by onion_slice at 22:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | サスペンス・ホラー
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