2005年06月19日

グラディエーター(2000,米)

マルクス・アウレリウスのバカ息子で最悪の皇帝コモドゥスによる暗黒統治を背景に、先代のマルクスに忠実な軍人マキシマムがコモドゥスにより家族を惨殺され、グラディエーターとしてコロシアムで闘いながら、コモドゥスへの復讐の時を待つという設定。

皇帝コモドゥスがコロシアムを連日開催して、時には自ら参加したというのは本当だが、主人公マキシマムの存在自体はまったくのフィクションだ。また、暗殺されるという史実を無視して、最後にコロシアムでグラディエーターにリベンジを全うさせる筋書きは少しドラマチックすぎるが、大胆なパラレルワールドを構築してると思う。歴史に忠実すぎると映画のイマジネーションの幅が狭まるんで、こうした"If..."文でくくられた歴史フィクションは大いによろしい。どんどんコモドゥスのようなアホは殺して当時迫害された人達への追悼にでもなってほしい。

そんなわけで脚本はなかなかだ。リドリー・スコットの演出も悪くない。
特に冒頭のゲルマニア戦と、中盤の、カルタゴ戦争を模した決闘シチュエーションで、馬に乗った黒人女戦士たちが蛮族役のグラディエーターを囲んでぐるぐるコロシアムを回り、矢を討ていく中マキシマムがグラディエーターを指揮して布陣をつくっていくシーンは迫力ある。首やら手やらとびまくって、映画館のスクリーンでみたらさぞ凄惨なスプラッタだったろう。
マキシマム役にはラッセル・クロウよりもっとぎらぎらしたやつがいいとは思思うが、まあいっか。コモドゥス役のホアキン・フェニックスはアホっぽさとナルシストさかげんの絶妙さがぐーで、こいつ、むかつくなあ、という観客のうっ積した感情をラストのバトル・シーンでおもいっきりカタルシスに向けて解消してくれるのにぴったりの役者だ。

古代ローマの匂い立つようなラテン的ムードというのがあまり伝わって来ないのをのぞくと割と楽しめる。

posted by onion_slice at 10:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション
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