2005年07月01日

レジェンド・オブ・メキシコ(2003,メキシコ)

ロバート・ロドリゲスの「エル・マリアッチ」シリーズの三作目。原題は"Once upon a time in Mexico"で、もちろんセルジオ・レオーネの"Once upon a time in America"からきている。

実は「エル・マリアッチ」も「デスぺラード」も観てないので、アントニオ・バンデラス演じるマリアッチやその他のキャラの関係図はさっぱりだ。とりあえず、マリアッチの妻(サルマ・ハイエク)と娘が、本作の敵であるマルケス将軍に殺され、こいつに復讐心をもっていることは回想シーンからわかる。

筋書きとしては、ジョニー・デップ演じる腐敗したCIAエージェント・サンズがマリアッチに殺しの依頼をするところから始まる。メキシコで麻薬カルテルを営むバリヨ(ウィレム・デフォー)が、大統領の指揮するアンチ麻薬キャンペーンのターゲットにされ、マルケス将軍を雇って、クーデターを起こそうとする。サンズは、マリアッチに二人を殺させ、バリヨがマルケスに支払うことになってる金を横取りしようとし、マリアッチはマルケスへのリベンジから依頼を受ける。

このメインプロットに、サンズが別に雇った元FBIで、同僚をバリヨに殺害された男が麻薬組織に囲われているアメリカ人の犯罪者とコンタクトをとり、バリヨを狙うというサブプロットが絡まり、アクション映画にありがちな一本調子なストーリーから脱却したユニークなドラマ展開になってる。

アクションも凝ってて、マリアッチが妻とホテルで手錠につながれていて突然外から撃たれそうになるというわけのわからないシチュエーションで、窓から壁伝いに空中ぶらんこしながら逃げていくアクロバティックなシーンは非常に痛快だ。ワイヤーの使いかたも、いかにも不自然で、にんまりとさせるばかばかしさにあふれてる。

アクションの見せ場は、バンデラスがラテンぎらぎらな男っぷりを発揮するのにとっておかれているが、その対極にあるクールさで作品のもう一人の主役に座すのがデップだろう。バリヨの娘にだまされ、組織につかまり両目をえぐられながら街をさまよう姿はゾクゾクする迫力がある。
マリアッチとサンズ、バリヨにマルケス、元FBIがはち合わせするクライマックスが、メキシコの記念的行事「死者の日」のパレードの最中のクーデターという設定もぶっとんでていい。特に、パレードに参加していた民衆がクーデターを食い止めようと決起するのが感動的だ。
メキシコにふさわしい、血のたぎるように熱い映画で、アクションものでこんだけ面白いと思ったのはひさしぶり。

もう一つ言及すべきなのは、サントラもロドリゲスと役者陣でつくってるということ。とくにラストに流れる、サルマ・ハイエクが唄うメインテーマは相当センスがいい。ヒット曲の寄せ集めとなりがちな最近のサントラの中ではかなりグッジョブな出来に仕上っている。DVDとサントラCDまとめて買え。

posted by onion_slice at 18:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション
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