2005年08月20日

シークレット・ウィンドウ(2004,米)

暑い熱帯夜をしのごうと、久しぶりにスリラー映画が見たくなり選んだ「シークレット・ウィンドウ」は当たりだった。
主演はジョニー・デップ。原作はスティーヴン・キング。

デップ演じる主人公モート・レイニーは、妻に浮気され離婚調停を進めているがまだ彼女に未練があり、寝取られた劣等感を抱きつつ、毎日ソファに寝そべりスナック菓子をぼりぼり食ってあとはだらだら執筆する怠惰な人生を送る小説家だ。そんなある日、自分の小説を盗んだと言いがかりをつける男に訪問され、シカトをきめこんでいると付きまとい行為がエスカレートしていき、妻や友人を巻き込んだ常軌を逸した脅迫にさらされていく。

ストーリーはわりとありがちで、スリラーらしく終盤にはひねりが用意されてるが、今までなかった斬新なひねりでもなく、この手の作品を見慣れてる人には容易に予想つくことだろう。ただ単なる一ひねりでは終わらず、「えっ?そんなラストつけちゃっていいの?」っていうかなりブラックな結末に持っていくところが、さすがS.キング、ただでは終わらない。
それと、見終った後で思い返すと作中のいろんなディテールに込められた意味が納得できる点が感心した。例えば、冒頭で出てきた人のよさそうな家政婦がなぜその後まったく出てこないのか、等。スリラーって仕掛けがわかるとそれきりだけど、そういう意味では二回見て楽しめるかも。

演技の方は、冴えなくて怠惰だがパラノイア的な存在感をもつ主人公にジョニー・デップがぴたりはまり役。それ以上にはまり役なのがデップを脅すイタリア系っぽい役者で、異次元から話しかけてるような喋り方とアメリカ南部のファナティックな田舎農民風いでたちは心底不気味で、こんなやつにストーキングされるデップに(終盤までは)まったく同情してしまう。

キングの原作の映画化は当たり外れが多く、どっちかといえば外れの方が多いと思うが、これは個人的に気に入ったね。「ドッグヴィル」なんかと同じだけど、この手の結末にスカっとするおれって性格よくねーなとか思ったりもする。あー、それにしてもキング久々に読みたくなってきたぜ。

posted by onion_slice at 01:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | サスペンス・ホラー
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