2005年09月11日

URAMI(2000,米)

「ゾンビ」のジョージ・ロメロが監督。"URAMI"は邦題で、原題は"Bruiser"。

主人公のヘンリーは大衆紙の出版社で働き、そこそこの稼ぎを得てきれいな奥さんもいる。しかし自己主張する能力に欠けており、パワハラとセクハラの権化のようなボス、ミロ・スタイルズにアゴで使われてる。おまけに、ヘンリーが主催するバーベキューで妻がミロの性器をしごいてるのを目撃し、妻に怒りをぶちまけようとするが逆ギレされて「役立たずのカス男」とまでののしられてしまう(ひでえな)。
次の朝目覚めるとなぜか顔がなくなり、代わりに首の上には白い、無表情なマスクがくっついていて皮膚と一体化している。夢であってほしいと願うが、自分を馬鹿にし金を盗む家政婦に腹が立って殺してしまうと、内部に渦巻く復讐心に火がつき、妻やミロへのリベンジを決意する。

顔がマスクになったあたりで陳腐なストーリー設定に失望し始め、そうはいってもホラーの巨匠ロメロだからただでは終わらないだろうと、中盤以降賭け続けた淡い期待はついに報われないまま最後まで駄作路線まっしぐらであった。殺しのシーンはこの上なく中途半端で、ホラーとしても怖くないし、リベンジものとして見てもすかっとするカタルシスを与えてくれない。それから、なんだか時代感覚が古くさくて、21世紀の作品なのに80年代前半のようなアナクロニズムを映像全体から感じる。

まあ誰が見てもこの映画にハイスコアをつけることはないだろうが、ある種許せる駄作ぶりというか、最後の最後までハズしっぱなしの冴えない演出と時代錯誤の悪趣味さ加減に、見た後つい吹き出してしまった。ラストシーンのコケ方には痛々しさすらつきまとう。駄目な映画見て時間を無駄にしたいときがある、という私のような奇特な人にはある意味でお勧めだが、ロメロの「ゾンビ」シリーズを敬愛する諸兄には完全に黙殺してほしい一作だ。

posted by onion_slice at 16:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | サスペンス・ホラー
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