2005年12月04日

バットマン・ビギンズ(2005,米)

監督が「メメント」「インソムニア」のクリストファー・ノーランということで、これまでのバットマンとは少し毛色の異なる作品を期待して見てみた。

タイトルの「ビギンズ」が示すように、ブルース・ウェインが善良で大実業家の両親を犯罪者によって殺され、煮えたぎる復讐心を胸に抱きながら肉体の訓練と恐怖心の克服をし、正義のヒーローになっていく誕生秘話にスポットを当てている。

ヒーローの人間的な悩みを前面に出した作品という意味では新しい。ただ、ちょっと人間的なディテールにこだわりすぎていて、ヒーローとして説得力に欠けるところはある。何よりアクションが人間的で、一応ビルからビルへ飛びうつったり、戦車みたいな車(バットモービル?)で高速疾走したとりアクションには事欠かないんだが、サム・ライミの「スパイダーマン」とか、ブライアン・シンガーの「X-men」のような超人的な爽快感がどうも感じられない。ゴッサムでのクライマックスもせいぜい「ダイハード」どまりの人間的なぶつかり合いにとどまってしまっている。もっとぶっ飛んでていい。

よけいなディテールつめすぎて上映時間が2時間半と長いのも失敗だね。ウェインがバットマンスーツをつくるのに特殊素材の部品を注文するつーようなどうでもいい挿話は明らかにいらねー。

面白くなりそうな気配はところどころにあったのだけど、スロットルが開かずに中途半端なまま進んでいく印象を受ける。主演男優&女優のインパクト薄いのが大きな原因かもしれない(バットマン&ウェイン役にクリスチャン・ベールという説得力のない顔立ちの兄ちゃん、ヒロインのレイチェル役にトム・クルーズと結婚したケイティ・ホームズ)。話題になった渡辺謙はというと、最初の方で影の軍団という忍者集団のボス役として登場するんだが、すぐ死んであとは出ずっぱりだ。最後の方で黒幕として復活か?と思いきや、黒幕として登場するのは彼の右腕役の白人というオチである。唯一、善良な警官ゴードンを演じたゲイリー・オールドマンだけは脇役ながらいい演技だとほめときたい。

posted by onion_slice at 00:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。