2008年01月05日

ボルベール<帰郷>

相変わらずペドロ・アルモドヴァルの作品ははずれがない。

彼の作品に出てくる多くの女性は、これでもかというぐらいの不幸に見舞われ崖っぷちにいるんだけど、アルモドヴァルは決して悲劇的なトーンに落として涙を誘うことはせず、逆に不幸を再出発の契機にして自分の人生を見つめなおそうとする女性の強さをユーモアたっぷりに描く。女性への優しい眼差しと希望にあふれた独特なフェミニズムは、他の誰の作品を見ても味わえない。

そんなアルモドヴァル映画の典型的なヒロイン像にふさわしいライムンダを演じるペネロペ・クルスもかなりの好演だけど、母親役のカルメン・マウラがまたすばらしい。こんなかあちゃんがいたらいいなと思わせるほど、芯の強い女を演じている。しかし、物語の後半近くまで、こんなリアルな幽霊って。。と狐につままれた感じだったけど、、私みたいに勘が鈍いとこの手の伏線がつまった映画を最後までスポイルせずに楽しめるからいい。

「オール・アバウト・マイ・マザー」、「トーク・トゥ・ハー」、「バッド・エデュケーション」と全部好きだけど、あえて1本選べと言われたらこの「ボルベール」を推すな。




posted by onion_slice at 15:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ
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