2010年01月04日

ダイ・ハード4.0

車がスピンして飛んでくるのと、マクレーンが車で傾斜面を突進してヘリに突撃する2シーンはよかったけど、それ以外はグダグダすぎて目も当てられない有様。

あの予定調和すぎる物語パターンは何とかならんのか。ぬるい。古すぎる。
サイバーテロを主題にして今風にアレンジしてはいるけど、出てきた専門用語はせいぜいハッキングとかダウンロードとかアルゴリズムとかハブとか。あとはすべて、天才ハイテク集団が国家中枢システムを攻撃してますという雰囲気だけを演出している。

肉弾戦も緊迫感がない。さすがにブルースも50超えて動きがもそもそとおっさん臭くなってきている。ダイハード・シリーズは明らかに1>2>3>4と出来が一作ごとに悪くなっているのでここらでマクレーン伝説は幕引きにしたほうがよいと思う。

もし続けるならウィリスの娘を新たなタフ刑事として、オーバーホールしてほしい。娘といっても今回ルーシーを演じたメアリー・エリザベス・ウィンステッド(「グラインドハウス」にも出てたらしいが、記憶がない)ではなく、実娘で可哀想なことにデミ・ムーアよりブルースのDNAをより多く受け継いでしまったルーマー・ウィリスだが。この人は1988年と、「ダイハード」1作目の年に生まれているし、うってつけと思う。

そんでつまらんくせに無駄に長いな。どうせ日曜洋画劇場とかで見るとCM入りまくりで分断されるので、しょうもないシーンは大胆にハサミ入れて2hの尺に収めてほしい。


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2009年12月05日

ウォッチメン

監督ザック・スナイダー、出演パトリック・ウィルソン、マリン・アッカーマン。2009年。

歴史の影で暗躍しながらもいまや引退し普通の人として生活しているヒーローたちが、80年代の冷戦期に核戦争をめぐる陰謀に巻き込まれる。

ニクソンがヒーローの力を借りてベトナム戦争に勝利し、80年代も大統領の椅子に座り続けているというパラレルワールドは面白い。ただ、大戦後のアメリカの政治にどうヒーローが絡んできたか、というストーリーはあまり語られず、ボブ・ディラン好きでない人にはひたすら耳が苦痛なOPでイメージが示されるだけだ。

2時間40分という長い上映時間中、作品にいまひとつ入り込めなかったのも、このウォッチメンというヒーロー像が今ひとつ具体性をもって伝わってこないためかもしれない。

神のような存在でベトコンを瞬時に粉砕したり、火星と地球を自由にテレポートできるDR.マンハッタンは別にして、残りのメンバーは単に戦闘力が高いとか反射神経・運動神経が並外れているぐらいのアビリティをもった人間でしかない。

この少ない精鋭で歴史を変えてきた原動力とは何だったのか、またこの人達のヒーロー活動を規制するキーン条例を生み出した、大衆のアンチ感情の元は何なのか、というインプットがあまり与えられないまま話が進んでいくため、入りづらさを感じた。まあ、アメコミだからこまけえことはいいんだよ、で済む話なんだが。

ビジュアルは、スタイリッシュな暴力表現が好きな人には気に入ると思う。ロールシャッハが斧で頭ザクザクするシーンは痛い。


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2009年08月01日

ワールド・オブ・ライズ

監督リドリー・スコット、出演レオナルド・ディカプリオ、ラッセル。クロウ、マーク・ストロング、2008年、アメリカ。

原題"Body of Lies"の"Body"を邦題でワールドという言葉に直しているのが気に入らない。この作品がCIAについて描いているような、中枢から末端まで嘘が充満しきっている腐敗した組織体の不気味なニュアンスが剥がれているため、DVD屋で見たときに007的なお気楽スパイアクションを想像してしまう。

それで素通りしてしまった人はもったいない。「ブラックホークダウン」や「グラディエーター」のリドスコだから1級のアクションが見所なのは間違いないが、それ以上に、CIAが犯しつづけている失敗の本質や組織としての欠陥が容赦なく暴露されているので、テロに対する合衆国の諜報戦の危うさについて危機感を持たせてくれる。

失敗した数々の内密行動がさらにテロリストの憎悪を煽っている危険な悪循環に気づかされるし、ディカプリオとクロウの相互不信に基づくオペレーションの食い違いなどを見ていて、これが実際のCIAエージェントの実態なら、そりゃビンラディンもつかまらないよな、と思ってしまう。

そういうわけで、「嘘」をキーワードになかなかの洞察が詰まった映画だと思う。

シギントを描かせたら弟トニー・スコットに敵う監督はいないが、もうひとつの諜報活動の柱ヒューミントを描いた映画として、兄貴の面目躍如といったところか。


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2009年07月04日

ヘルボーイ ゴールデン・アーミー

監督ギレルモ・デル・トロ、出演ロン・パールマン、サルマ・ブレア、ダグ・ジョーンズ他、2008年、アメリカ映画。

パート1も面白かったが、パート2はさらに面白くなっていて期待をまったく裏切られることがなかった。

褒めたいところはやまほどあるが、やはり何はさておきあのCG世界は圧巻で、パート1の後にダーク・ファンタジーの傑作「パンズ・ラビリンス」を挿んだせいもあってか、ますますグロテスクかつ魅惑的な映像技術がパワーアップしているように思う。

無敵の軍隊「ゴールデン・アーミー」を蘇らせようとする王子とその双子の妹、生き物の肉体を食い散らすピラニアのようなはたまた軍隊アリのような「歯の妖精」、ゼルダかFFのボスキャラにでも出てきそうなビジュアルの森の神、ドイツ語訛りの言葉でヘルボーイを挑発的に指導するガス状生命体クラウス博士(ヘルボーイはナチスとの因縁があるからドイツ人が嫌いなのですね)。よくもまあこれだけ奇天烈なキャラクターを次から次に生み出せるものだと感服してしまう。

役者的には、こう言ってはなんだが2流クラスの人たちがほとんどなのだけど、奇妙なビジュアルの力でうまく魅力を引き立てられている。

主役のロン・パールマンなんて60近い年齢だそうだが、全くそんな年に見えない(この人は「ゴールデン・アーミー」の撮影がなければピッコロ大魔王を演じることになってたようだ)。

終わり方がなかなか綺麗さっぱりだったので、このままパート2で完結してもよいのでは、と思うところだが、パート3を示唆するようなアウトテイクも撮られているとのことで、続編の可能性はありそうだ。


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2009年05月10日

エネミー・オブ・アメリカ

やはり面白いな、トニー・スコット。日曜の夜の締めにはぴったりの痛快アクションだった。

NSAとギャングを鉢合わせさせるバトルシーンはさすがで、「トゥルーロマンス」好きな人には素晴らしいサービス。久しぶりに見たくなった。

衛星監視システムは、2006年作の「デジャブ」でより進化した形で登場するので未見の人は見てほしい。主役がウィルではなくデンゼルなので、本作よりもちょっぴりシリアスなトーンが強い。


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2008年12月23日

ダークナイト

更新さぼってゲームなどしてました。

さて、2008年も終わりということで見納めの映画2本を決めて借りる。1本は後に取っておくとして、まずはこれ、「ダークナイト」。独自の漫画カルチャーがありアメコミを受け容れる土俵が狭い日本でも相当話題になりましたけど、アメリカでの人気は異常ですね。IMDbで9点とか、S・キングが2008年ベスト10に入れたりとか、大衆から批評家その他玄人筋まで満遍なく高評価を得ている。

個人的にもかなり満足のいく内容で、冒頭の銀行強盗シーンからラストまで2時間半という長い尺で中だるみのほとんどないあの張り詰めた空気は、ハリウッドのヒーローアクションではなかなか味わったことがない。ヒーローが街から悪を駆逐しようと努力するほど、新たな悪や狂気が芽生えてくるという、素朴なヒーロー物にはご法度な命題だが、ドラッグやら警官の汚職やら現実の社会問題としっかり絡めていて、「ゴッサムシティー」という架空の街ではあるがリアルなダークサイド・アメリカを感じてしまう。これまでのティム・バートンとかの「バットマン」物とは一線を画したアプローチで、作品のクオリティとして図抜けているのは間違いない。

ただ、大人向けのバットマン、モラルに縛られ人間性の限界に突き当たるバットマンを追求しているあまり、ヒーロー物としてしっくりこない部分も多少ある。悪に止めを刺せないのも煮え切らないが、バットマンが肉弾戦に弱く、犬にあっさり倒されるシーンはいただけない。そんなに強くないバットマンを子供が見ても面白いものなのか、あるいは今の子供は単なるアクションじゃなくてこういう重くて暗いテーマを好むほど精神年齢が高くなっているのかは興味深いところ。

俳優陣は、バットマン役に前作「バットマン・ビギンズ」と同じクリスチャン・ベール。面長のトム・クルーズみたいな感じだ。レイチェル役は前作のケイティ・ホームズからマギー・ギレンホールへ交代。
ジョーカー役のヒース・レジャーについてはどうしても、撮影後故人となってしまう運命にある人の霊性みたいなものを過剰に感じてしまって、演技として客観的な評価がしづらい。しかしジャック・ニコルソンより上であることは間違いないと思う。次にクリストファー・ノーランがバットマンの続編を作るときにヒース以上の悪役を見つけられるかどうかが心配の種だ。


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2008年11月14日

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

意外と巷の評価は低いようだが個人的には面白かった。

ジョーンズと悪党(今回はソビエト)がお宝をめぐって争奪戦を繰り広げるというストーリーがマンネリなのは確かだけど、アクションの絵作りひとつひとつから客を楽しませようという意気込みが伝わってきて、脚本の凡庸さは映像で十分に補えていると思う。特に軍隊アリのシーンと、並列疾走する車上でシャイア・ラブーフVSケイト・ブランシェットがフェンシングで戦うシーンが好きだ。

しかし一番インパクトの大きいのは最初の方の核実験シーン。
ちょっと検索するとやはりこのシーンに憤っている人は大勢いるようで(健全な反応このうえない。なんたって「シンドラー」でホロコースト告発しているやつが核爆弾パロディにしているんだから)、個人的にもやりすぎだろと思わないでもない。しかしそうした道徳的な異議申し立て以上に、冷蔵庫に入れば核爆発くらってもOKだ、と考えているアメリカ人の現実離れしたアバウトさ加減に戦慄を覚えてしまった。いや、これぐらい荒唐無稽なセンスがなければ面白い映画はつくれないかもしれない。

まあ作る側も作る側なら、観る側もアバウトな目で映画を鑑賞することが要求されるわけで、この手のふざけたご都合主義をまったく意に介さず楽しむことができる私のようにおめでたい人にはハズレ要素の少ない安心感のある作品といえる。

それにしてもジョーンズの不死身ぶりと、ケイト・ブランシェットのうさんくさいスラブ訛りの台詞仕込みに感心した一作だった。


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2008年08月03日

ヘルボーイ

ちょっと古いがパート2がアメリカで公開され興味もったんで1を見てみた。

ナチの下で働くロシアの怪僧ラスプーチンが黒魔術により召喚した悪魔「ヘルボーイ」が人間世界で育てられ、邪悪な意思をもち復活したラスプーチン一味と戦う運命を描いたダークヒーローもの。

全身真っ赤で頭部には折れた2つの角跡があり、右手だけやたらでかいパンチグローブのような拳になってる異様なルックスが何ともいかしている。スパイダーマンの糸とか、X-MENの面子みたいな特殊能力があるわけではなく、基本でっかい拳でガツンガツンの肉弾戦ファイターなんだが、アクションが飽きない。

派手なアクションの合間には、ヘルボーイが想いを寄せる女性リズと、ヘルボーイのお目付け役に任命された新人FBI捜査官マイヤーズとの三角関係がコメディっぽく描かれるシーンもありなかなか楽しい。
お約束のストーリー展開ではあるけど、笑いどころ、泣きどころがしっかりと押さえられていてうまい。
今まで見たアメコミものの中ではかなり満足度の高い作品だと思う。

ところで月が冥界への扉になっていて、ヒーローが鍵を開けることで冥界の魔物を世界に召喚させる、というアイデア。こないだWiiで「風来のシレン3」やったのだが見事にこの映画からパクってると見た。


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2007年05月28日

パイレーツ・オブ・カリビアン

最近映画の続編公開に合わせて前作をテレビ放映するタイアップがやたら多いが、微妙な旧作ってDVD借りる気にならないからけっこう助かる。

「パイレーツ」は初見だったけど意外に面白かった。

ストーリーは孤高の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と鍛冶屋ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)が海賊船ブラックパールにさらわれた総督令嬢エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)を救出しにいく話。海賊が呪いにより不死身の肉体を得ているのが目新しいぐらいで、救出劇そのものはワンパターン。

しかしさすがジョニデ。ルンペンとラッパーを2で足したような不思議な海賊ジャック・スパロウを見てるだけで飽きない。キース・リチャーズをお手本にしたということで、言われると納得。
ただ、ジョニデが弾けすぎてるせいか、ただでさえ凡庸なブルームとキーラがさらに凡庸に見える。もう少しアクの強い男女を使った方がいいと思うんだけど、2も3もこの二人なのね。。

ディズニー製作ということで子供向けの娯楽映画だけど、あまりツッコミをしないで単純に見る分にはスカッとできる作品でした。






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2007年04月28日

スパイダーマン2

「スパイダーマン3」公開直前のタイアップということで「2」が地上波放映。
この手のユルイ映画は2chの実況板開いて、ポテチでも食ってながら見するのが一番なわけだけど、見始めるとトビー・マグワイアのダメ男さ加減にはまりけっこうのめりこんでしまった。

CMの時間潰しに実況板見てるとキルスティンがブサ、ブサと怒涛の反応。個人的にはかなりのストライクゾーンなのでなぜここまで不人気なのか分からない。

あっさりとカオバレしまくりのクライマックスはヒーローもののタブーを打ち破ってくれていてそれなりに楽しめたけど、ヒーローアクションで2時間半近い尺は長すぎ。スパイダーマンがいじけて普通の人間として生きようと悩むグダグダの箇所をもう少し短くしてほしかった。

製作会社とテレビ局、スポンサーの罠にまんまとはまり「3」見たくなってしまった。公開初日が映画の日でGW最中って、いいところに持ってきたよな。タレント呼びまくりのプレミア試写会とか、よほど日本で売り込みたいんだろね。




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2006年06月17日

ドミノ(2005,米)

有名俳優を父に持ちながらセレブ社会をドロップアウトして危険とスリル渦巻くバウンティハンターの世界に飛び込んで行くドミノ・ハーヴェイという実在の女性をキーラ・ナイトレイが演じるアクション。

キーラ、あまり好きな顔立ちじゃないんだけど、きつめでクールな感じがバウンティハンターにははまり役かな(しかし、エンドロールで一瞬出てくる本物のドミノとはかなりイメージが違う)。ハント稼業の大御所エド(ミッキー・ローク)と出会って、男勝りのガッツでヤマ場をこなしていく姿は「ミリオンダラー・ベイビー」のヒラリー・スワンクを思い出してしまう。

現金輸送車強奪のプロットの分かりにくさは悪評高いようです。確かに誰が誰だか頭の中で整理できないうちからどんどん話が進んで行くので多少のストレスではある。しかし、ラストの高層タワーでのギャング、実業家、FBI、バウンティハンターの4つ巴銃撃戦のありえない無茶苦茶さを見ると、そんな不満もどこへやら吹き飛んでしまう。「トゥルー・ロマンス」が懐かしくなったね。

他に出演はクリストファー・ウォーケン、ルーシー・リュー、TVシリーズ「ビバリーヒルズ」に出てたあんちゃん2人が本人役、それからなんとトム・ウェイツ(砂漠のシーンで出てくる不思議なおっさん)。リアリティTVのプロデューサ演じるウォーケンの秘書役が脇役ながらやたら可愛いと思った人はお目が高い。「アメリカン・ビューティ」でケヴィン・スペイシーが溺れたメナ・スヴァリちゃんなのでした。

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2005年12月04日

バットマン・ビギンズ(2005,米)

監督が「メメント」「インソムニア」のクリストファー・ノーランということで、これまでのバットマンとは少し毛色の異なる作品を期待して見てみた。

タイトルの「ビギンズ」が示すように、ブルース・ウェインが善良で大実業家の両親を犯罪者によって殺され、煮えたぎる復讐心を胸に抱きながら肉体の訓練と恐怖心の克服をし、正義のヒーローになっていく誕生秘話にスポットを当てている。

ヒーローの人間的な悩みを前面に出した作品という意味では新しい。ただ、ちょっと人間的なディテールにこだわりすぎていて、ヒーローとして説得力に欠けるところはある。何よりアクションが人間的で、一応ビルからビルへ飛びうつったり、戦車みたいな車(バットモービル?)で高速疾走したとりアクションには事欠かないんだが、サム・ライミの「スパイダーマン」とか、ブライアン・シンガーの「X-men」のような超人的な爽快感がどうも感じられない。ゴッサムでのクライマックスもせいぜい「ダイハード」どまりの人間的なぶつかり合いにとどまってしまっている。もっとぶっ飛んでていい。

よけいなディテールつめすぎて上映時間が2時間半と長いのも失敗だね。ウェインがバットマンスーツをつくるのに特殊素材の部品を注文するつーようなどうでもいい挿話は明らかにいらねー。

面白くなりそうな気配はところどころにあったのだけど、スロットルが開かずに中途半端なまま進んでいく印象を受ける。主演男優&女優のインパクト薄いのが大きな原因かもしれない(バットマン&ウェイン役にクリスチャン・ベールという説得力のない顔立ちの兄ちゃん、ヒロインのレイチェル役にトム・クルーズと結婚したケイティ・ホームズ)。話題になった渡辺謙はというと、最初の方で影の軍団という忍者集団のボス役として登場するんだが、すぐ死んであとは出ずっぱりだ。最後の方で黒幕として復活か?と思いきや、黒幕として登場するのは彼の右腕役の白人というオチである。唯一、善良な警官ゴードンを演じたゲイリー・オールドマンだけは脇役ながらいい演技だとほめときたい。

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2005年08月27日

IZO(2004,日)

監督三池崇史。
つまらん映画でもなるべく最後まで観るようにしてるんだが、この駄作に対してはついにひとかけらの許容の心も持てず、最初の1時間を過ぎたあたりで、最後まで観ても同じだろうと確信し放棄した。
「以蔵」という、幕末に殺された人斬り侍が怨念の力で現代の東京に蘇り、理由は不明だが彼に襲いかかる刺客やら一般人やらを無差別に斬り殺していくという筋書き。役者陣はけっこうな顔ぶれで、ビートたけしやら緒形拳やら松方弘樹やら石橋蓮司やら樹木希林やら果てはボブサップまで出てるらしいが途中で観るのやめたからどういう役かはわからん。
ただ、数をそろえただけでキャスティングのポリシーが見えないのが実情で、ブラウン管の有名人が友情出演的に次から次へ出てくるだけのふわふわした印象しか受けない。

それはまあいいとしても、単に斬っていくだけの話を鈴木清順の亜流っぽい、ゲーダイ出の前衛気取りにいちゃんなんかがよくやりそうなからっぽの美学的演出と、「存在は矛盾である」とかなんとか、似非ニーチェ風の哲学もどきな台詞で味付けしてるだけの救いがたいチープさ加減がまったく観賞に堪えない。映画的価値もゼロなら文学的価値もゼロだ。

それにしてもこのテの作品に対しては異常にアドレナリンが分泌してしまう。さんざんこきおろして初めて、つまらんもの見せられた怒りを解消してすっきりできるってもんだ。
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2005年07月01日

レジェンド・オブ・メキシコ(2003,メキシコ)

ロバート・ロドリゲスの「エル・マリアッチ」シリーズの三作目。原題は"Once upon a time in Mexico"で、もちろんセルジオ・レオーネの"Once upon a time in America"からきている。

実は「エル・マリアッチ」も「デスぺラード」も観てないので、アントニオ・バンデラス演じるマリアッチやその他のキャラの関係図はさっぱりだ。とりあえず、マリアッチの妻(サルマ・ハイエク)と娘が、本作の敵であるマルケス将軍に殺され、こいつに復讐心をもっていることは回想シーンからわかる。

筋書きとしては、ジョニー・デップ演じる腐敗したCIAエージェント・サンズがマリアッチに殺しの依頼をするところから始まる。メキシコで麻薬カルテルを営むバリヨ(ウィレム・デフォー)が、大統領の指揮するアンチ麻薬キャンペーンのターゲットにされ、マルケス将軍を雇って、クーデターを起こそうとする。サンズは、マリアッチに二人を殺させ、バリヨがマルケスに支払うことになってる金を横取りしようとし、マリアッチはマルケスへのリベンジから依頼を受ける。

このメインプロットに、サンズが別に雇った元FBIで、同僚をバリヨに殺害された男が麻薬組織に囲われているアメリカ人の犯罪者とコンタクトをとり、バリヨを狙うというサブプロットが絡まり、アクション映画にありがちな一本調子なストーリーから脱却したユニークなドラマ展開になってる。

アクションも凝ってて、マリアッチが妻とホテルで手錠につながれていて突然外から撃たれそうになるというわけのわからないシチュエーションで、窓から壁伝いに空中ぶらんこしながら逃げていくアクロバティックなシーンは非常に痛快だ。ワイヤーの使いかたも、いかにも不自然で、にんまりとさせるばかばかしさにあふれてる。

アクションの見せ場は、バンデラスがラテンぎらぎらな男っぷりを発揮するのにとっておかれているが、その対極にあるクールさで作品のもう一人の主役に座すのがデップだろう。バリヨの娘にだまされ、組織につかまり両目をえぐられながら街をさまよう姿はゾクゾクする迫力がある。
マリアッチとサンズ、バリヨにマルケス、元FBIがはち合わせするクライマックスが、メキシコの記念的行事「死者の日」のパレードの最中のクーデターという設定もぶっとんでていい。特に、パレードに参加していた民衆がクーデターを食い止めようと決起するのが感動的だ。
メキシコにふさわしい、血のたぎるように熱い映画で、アクションものでこんだけ面白いと思ったのはひさしぶり。

もう一つ言及すべきなのは、サントラもロドリゲスと役者陣でつくってるということ。とくにラストに流れる、サルマ・ハイエクが唄うメインテーマは相当センスがいい。ヒット曲の寄せ集めとなりがちな最近のサントラの中ではかなりグッジョブな出来に仕上っている。DVDとサントラCDまとめて買え。

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2005年06月19日

グラディエーター(2000,米)

マルクス・アウレリウスのバカ息子で最悪の皇帝コモドゥスによる暗黒統治を背景に、先代のマルクスに忠実な軍人マキシマムがコモドゥスにより家族を惨殺され、グラディエーターとしてコロシアムで闘いながら、コモドゥスへの復讐の時を待つという設定。

皇帝コモドゥスがコロシアムを連日開催して、時には自ら参加したというのは本当だが、主人公マキシマムの存在自体はまったくのフィクションだ。また、暗殺されるという史実を無視して、最後にコロシアムでグラディエーターにリベンジを全うさせる筋書きは少しドラマチックすぎるが、大胆なパラレルワールドを構築してると思う。歴史に忠実すぎると映画のイマジネーションの幅が狭まるんで、こうした"If..."文でくくられた歴史フィクションは大いによろしい。どんどんコモドゥスのようなアホは殺して当時迫害された人達への追悼にでもなってほしい。

そんなわけで脚本はなかなかだ。リドリー・スコットの演出も悪くない。
特に冒頭のゲルマニア戦と、中盤の、カルタゴ戦争を模した決闘シチュエーションで、馬に乗った黒人女戦士たちが蛮族役のグラディエーターを囲んでぐるぐるコロシアムを回り、矢を討ていく中マキシマムがグラディエーターを指揮して布陣をつくっていくシーンは迫力ある。首やら手やらとびまくって、映画館のスクリーンでみたらさぞ凄惨なスプラッタだったろう。
マキシマム役にはラッセル・クロウよりもっとぎらぎらしたやつがいいとは思思うが、まあいっか。コモドゥス役のホアキン・フェニックスはアホっぽさとナルシストさかげんの絶妙さがぐーで、こいつ、むかつくなあ、という観客のうっ積した感情をラストのバトル・シーンでおもいっきりカタルシスに向けて解消してくれるのにぴったりの役者だ。

古代ローマの匂い立つようなラテン的ムードというのがあまり伝わって来ないのをのぞくと割と楽しめる。

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2005年05月21日

X-men2(2003,米)

「X-men」の続編は監督もキャストも前作同様の顔ぶれだ。ストーリーは、ストライカーとよばれる軍人がプロフェッサーを誘拐し、彼だけが操れる巨大な超能力マシーン「セレブロ」により全世界のミュータントを殺そうと企むというもの。

前作で敵役だったマグニートー(イアン・マッケレン)が、X-menと共同戦線を組み、プロフェッサー救出に向かうプロットは、「昨日の敵は今日の友」的というか、少年ジャンプ的というか、アツイ。
相変わらずウルヴァリンが主役っぽく描かれてはいるが、前作に比べると活躍の場面は少ない様に思える。他のメンバーもおしなべて影が薄い。目立ってたのは変身の能力をもつミスティークだとか、「ユリコ」という日本人の役の名前のくせに、ハリウッドでありがちなように演じているのは中国人だというお姉ちゃんぐらい。ミュータントのバトルは、ドラゴンボールというよりジョジョのスタンドバトルだ。プロフェッサーの時を止める能力はまんま承太郎だろ。
あとはワグナーという、テレポート能力を持った吸血鬼的相貌のキャラクターで、冒頭の大統領襲撃シーンはなかなか面白い。

前作に比べると、アメコミ特有のオフビートな躍動感という点でやや物足りない印象はあるが、とりあえず前作見て楽しんだ人を失望させない出来栄えではある。次の続編は監督変わるらしいが、キャストはそのままらしい。ジーン・ファンの私としてはファムケ・ヤンセンの復活希望だ。

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2005年05月15日

X-Men(2000,米)

90年代アメリカが生んだ珠玉のクライム・ムービー「ユージュアル・サスペクツ」を撮ったブライアン・シンガーによる御存じアメコミの王道作品の映画化。
「パルプ・フィクション」以降紆余曲折しながらも自分のテイストにこだわったキワモノ路線を邁進しているタランティーノに比べて、「X-men」みたいなストレートなヒーローものを平気で撮り、今は「スーパーマン」シリーズのメガホンを取っているらしいシンガーに対して失望した人もいるかもしれないが、私はこの映画が好きだ。

アニメも原作のコミックもちょっとしか知らないから、オリジナルに対して忠実なのか横紙破きなのかはわからん。とにかく、ウルヴァリンを贔屓に描いてるのは確かだから、サイクロップスとかストームのファンには納得いかないだろう。しかし、BECKの懐かしい歌を体現してくれてるかのようなデビルズ・ヘアカットで暴れ回るヒュー・ジャックマンの演じるウルヴァリンのワイルドな奔放さはかっこいい。
ハル・べリーの演じるストームは地味だ。プロフェッサー役のパトリック・スチュワートは渋い(この人は、「スチームボーイ」の英語版でレイの祖父の吹替えをやってるらしい。ちなみにローグ役を繊細な演技でこなしてる可愛い少女アンナ・パキンはレイの吹替えだ。この二人の起用は偶然とは考えにくい。大友もシンガー版「X-men」が気に入ったんじゃないだろうか)。
でもなんたって最高なのはジーン・グレイを演じるオランダ生まれの女優ファムケ・ヤンセンだ。美し過ぎだろ。

マス向けのヒーローものなんで、御都合主義的な機械じかけの神の演出には目をつぶろう。
単にドラゴンボール的なうだうだの戰闘だけが売り物ではなく見どころは満載で、ミュータント化の失敗で細胞死を起こす上院議員が液化する特撮とか、非常に楽しめるシーンはいっぱいあるんだが、もっとも最高だと思った場面は、偽物ウルヴァリンと本物ウルヴァリンが戦い、本物ウルヴァリンが仲間の元へ戻ったときにサイクロップスとやりとりする箇所だ。

「(サイクロップスが銃を構えるのを見て手で制し)待て、本物だ」
「証明しろ」
「おまえはクソ野郎だ(You're a dick)」
「いいだろう」

笑わせてもらいましたよ。
これはパート2も見なけりゃだ。

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2005年02月05日

キルビル2(2004,米)

続編は失敗作が多いというジンクスにあてはまらず、わりと面白い。というか、元々1本の作品という構成でつくられてあとから分割したものなんだけど。深作へのオマージュとしてつくられたVol.1は、映画中で斬られる人の数や吹き出る血の量のぶっちぎり独走ギネス記録に挑戦しようとしたとしか思えない悪趣味なスプラッタだったが、Vol.2ではユマ・サーマン演じる女殺し屋(Vol.1では名前がピー音にかき消されてたが、本作ではベアトリクス・キドーということがわかる)の過去、ビルとの関係なんかが明かされていく展開に重点が置かれてて、よりマトモな作品に近づいている(とはいえ、ステレオタイプな中国拳法の師匠やらダリル・ハンナ戦の目玉を足で踏み潰すシーンやら、キッチュな感性は相変わらず健在だ)。傑作かどうかは別として、日本刀やらカンフーやら土まみれになるやら修羅の道を歩きぬいたサーマンのガッツには敬服だ。梶芽衣子の歌う「怨み節」もぐー。
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