2009年08月15日

刑事コロンボ「奪われた旋律」

原題"Murder With Too Many Notes"(1999)

弟子のガブリエルに曲をかかせて仕事も名声も独り占めにする映画音楽作曲家フィンドレー・クロフォード(ビリー・コノリー)。ガブリエルがクロフォードとの関係を暴露すると言い出したことから、転落死に見せかけ殺害する。

自分は演奏会場で指揮棒を振りアリバイを確保しながら、映画撮影用のエレベータを自動操縦させ、屋上に放置した昏睡状態のガイシャを突き上げて落とすというトリックがなかなか見ごたえあり。なんだけど、トリックを見破るに至るプロセスが少し物足りない。犯人役との絡みもややあっさりしすぎている印象を受ける。

キーボード打って、PCの画面で譜面が作成されるシーンとかあったけど、1999年の時点でこんなことができてたんですね。1999年という年がすでに10年前ということに驚きを覚える。

次回は新コロンボのラスト放映だが2週休みとのこと。とりあえずこれまでの新シリーズ23エピソードから、個人的なベスト、ワースト・エピソードを決めて近いうちにアップしたいと思う。

エピソード満足度:6/10
posted by onion_slice at 21:57 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年08月08日

刑事コロンボ「復讐を抱いて眠れ」

原題"Ashes to Ashes"(1998)

かつて大物女優の死亡時にダイヤのネックレスを盗んだ葬儀屋(パトリック・マクグーハン)が、事件の真相をかぎつけたゴシップ紙の女性記者を殺害し、別の死体とすりかえて火葬する。

葬儀屋が犯人ということで、死体という最重要証拠を消滅できる特権があるのがポイント。ただしひとつの棺に二人分の死体を詰めるのは無理なので、まずは殺した女をすり替え火葬した後で、次に運よく運ばれてきた爆発事故で肉体がかなりふっとんだ人物と一緒に余った死体を詰めて灰にすれば証拠隠滅の完了。ということで、かなり完全犯罪に近い状況が生まれる。

この状況で推理力を働かせていき、物的証拠はなくとも犯人から言い逃れする論理的逃げ道をすべて奪っていくコロンボの捜査の腕が素晴らしい。犯人役のマクグーハンも、自白するしかないと観念したときに、チェスでチェックメイトされて潔く負けを認めるかのような態度が妙に心に残る。何度もコロンボと対決しているが相変わらずの名演技だ。

マクグーハンは、この作品のあとは声優業をちょろっとやったぐらいなので事実上最後の肉体的な演技なのですね。最後の演技が葬儀屋というのがまた皮肉なものだ。演出の方は、この次の回のコロンボのエピソードも手がけているようだけど。

というわけで、なかなか気に入った。

エピソード満足度:7/10

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2009年07月25日

刑事コロンボ「殺意の斬れ味」

原題"A Trace of Murder"(1997)

嫌われ者の成金男クリフォードの妻キャサリン(シーラ・ダネーズ)と浮気相手パトリック(デヴィッド・ラッシュ)が、クリフォードの係争相手の投資家を殺害し、クリフォードを警察に捕まえさせることで彼の資産をキャサリンの手中に収めようとする。

このエピソードは以前地上波で見た記憶があるんだけど、かなり面白いと思う。パトリックという真犯人はLA警察科学捜査班の職員(「CSI」みたいなやつ)で、コロンボに助言を与えるふりしてクリフォードの有罪を誘導しようとする。うまく行き掛けていたところで、些細なことからコロンボの疑いの眼差しを向けられて、キャサリンと一緒に化けの皮をはがされていくストーリーがよく描かれている。

パトリック役のデヴィッド・ラッシュはよく見る顔な気がする。
そしてキャサリンだけど、すでにコロンボ新シリーズで何度となく見ている顔だな、、と思って調べたらピーター・フォークのカミサンじゃねぇか。。。コロンボの口癖は「カミサンカミサン」だけどリアルカミサンが何度も登場してたとは迂闊だった。知らなかったのが恥ずかしいんだけど、Shera Daneseという覚えにくい名前に難があるな。カタカナ表記の仕方が定まってないようで、検索するとシーラ・ダネーズやらダニーズやらシェラ・ダネーゼやらどれが一番英語発音に近いのか定かではない。
しかしフォークの女性の好みがこういう感じなのかと少しサプライズだった。

新シリーズはあと3話だが来週はお休みらしい。

エピソード満足度:7/10
posted by onion_slice at 22:56 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年07月18日

刑事コロンボ「奇妙な助っ人」

原題"Strange Bedfellows"(1995)

牧場主が、親の借金をギャンブルで食いつぶす駄目な弟を殺し、かつ弟を脅迫しているゴロツキを弟殺しの容疑者に仕立て上げたあげく正当防衛に見せかけて殺す。

誰が見ても新シリーズの中でワースト3に入るのは確実なほどつまらない出来栄えだった。見終わった後数時間経って感想を書こうとしてもほとんど何も頭に上がってこない。トリックらしいトリックがあったかもかなりあやしい。ストーリー×、トリック×、犯人のインパクト×のトリプルX状態だった。褒める点をひとつも思いつかないのでびっくりしている。

エピソード満足度:1/10
posted by onion_slice at 22:57 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年07月11日

刑事コロンボ「死を呼ぶジグソー」

原題"Undercover"(1994)

あるアパートの一室で起きた相打ち殺人の被害者が握り締めていた写真の切れ端が、数年前の銀行強盗で持ち出された400万ドルのありかを示すジグソーパズルのピースになっていて、コロンボが謎解きを行う。

犯人が最初から分からない「初夜に消えた花嫁」と同じパターン。普通の刑事物はそれが普通なのだが、コロンボでたまにこのパターンが出ると逆に特殊なシナリオに感じる。

ストーリーは平凡すぎてほとんど記憶に残らない。というか、確かこれ90年代に地上波で放映していたのを見たはずで、犯人のアリバイ工作協力者のねーちゃんの嘘をコロンボが暴くシーンでようやく一度見ていることを思い出した。それぐらい、本筋の印象は薄い。

1月の放映開始から毎週欠かさずチェックしてはや半年。あと5作で新シリーズは終了か。NHKに対する最大の不満としては、副音声オフにしていることだな。今回の作品でコロンボがマフィアに変装するシーンがあるけど、たぶんドン・コルレオーネを意識してしわがれ声でしゃべってるんじゃないかな、吹き替えでも多少そう聞こえるけどフォークの生身の声が聞きたいな、と思っても切り替えられないこの悔しさ。反省を促したい。

エピソード満足度:5/10
posted by onion_slice at 22:30 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年06月27日

刑事コロンボ「4時02分の銃声」

原題"Butterfly In Shades Of Grey"(1993)

ラジオパーソナリティのフィールディング・チェイス(ウィリアム・シャトナー)は、血のつながらない娘ヴィクトリア(モリー・ヘイガン)が自分の手を離れ作家として自立して生活する意思をもつことに猛烈に反対し、彼女の出版への手助けをする自分の部下を殺害する。

ウィリアム・シャトナー。特に役者として注目したことはないが、TVシリーズの犯人役クラスとしてはなかなかの貫禄で、コロンボとの対決シーンは新シリーズの中でかなりいい線を行っていると思う。

娘ヴィッキー役のモリー・ヘイガンは新シリーズのどこかで以前に見た記憶があり、調べたら「狂ったシナリオ」に出ていた。

携帯電話が殺人の偽装アリバイトリック崩しの重要なアイテムになるわけで、それなりに楽しめたんだけど、コロンボが「うわさでは携帯でずっと話してるとぼけないらしいですよ」と言っているのが今となってはかなりつらい皮肉に聞こえる。もしそれがそうならアルツハイマーのP.フォークの耳元に携帯をかざし、ファンからのメッセージを届け続けて、コロンボ警部を再生させてほしい。

エピソード満足度:7/10
posted by onion_slice at 20:49 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年06月21日

刑事コロンボ「恋におちたコロンボ」

原題"It's All In The Game"(1993)

2人の女性が自分たちをもてあそんだプレイボーイを共謀して殺害。
うち一人のローレン(フェイ・ダナウェイ)は第1発見者かつ、恋人を亡くした不幸な女性を演じコロンボに近づき捜査の目をそらそうとする。コロンボはローレンが犯人だと感じつつも彼女の魅力にひきつけられてしまう。

タイトル通り確かにコロンボが恋におちてしまう。カミサンカミサンが口癖の熱烈な愛妻家キャラかと思いきや、実は浮気願望が。。?とコロンボの新たな一面が見えるエピソード。

トリック的にはパンチがない。謎の共犯者の存在が電話の通信記録一発でばれるなど味気なさが随所にある。が、コロンボと孤独を抱えた大富豪の女性が、刑事‐容疑者という緊張関係にありながら段々恋愛に近い感情を抱いていく筋書きは悪くない。フォークが脚本を書いた唯一の作品でもある。

エピソード満足度:6/10
posted by onion_slice at 09:49 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年06月14日

刑事コロンボ「死者のギャンブル」

原題"A Bird in the Hand..."(1992)

ギャンブルで借金漬けの男ハロルド・マッケインがアメフトチームのオーナーである叔父ビッグ・フレットを殺して相続金をせしめようとする。が、ハロルドがパイプ爆弾で殺害する前に叔父はひき逃げに遭い死亡する。ひき逃げに使用されたトラックはビッグ・フレットの邸内で働く使用人の車だった。

脚本にひねりがありなかなか楽しめた。犯行時刻を偽装したアリバイ工作はコロンボ作品で飽きるほど出てくるし、パターン化されているので事実見ていると飽きてくるんだけど、事件当日の被害者(容疑者でもある)の服装と行動から犯人の証言の嘘を暴く今回のアリバイ破りは久しぶりに見ごたえがあった気がする。これだけの知性を働かせるコロンボ警部を演じたP.フォークが認知障害の状態にあるというのは直面したくないつらい現実だ。

来週は犯人役に大物女優フェイ・ダナウェイということで、期待してもいいかも。

エピソード満足度:6/10
posted by onion_slice at 10:09 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年06月06日

刑事コロンボ「初夜に消えた花嫁」

原題"No Time to Die"(1992)

コロンボの甥の刑事アンディの結婚式。初夜を迎え、アンディがシャワーを浴びる間に花嫁メリッサが誘拐される。

通常のコロンボと違い犯人は最初から明かされないのが特徴。
犯人が異常者であり、1992年という製作年を考えると明らかに「羊たちの沈黙」の影響を受けていそうだが、ハンニバル・レクターやケヴィン・スペイシー演じる首ちょんぱ野郎たちの猟奇的な行動に慣らされた目で見ると、犯人のサイコパス度合いは残念ながらかなり低い。

作品としてはつまらないと思うが、たまにはこういう形式もよいかも。
ピーター・フォークがアルツハイマーで自分がコロンボを演じたことすら覚えていないという悲しい状況なので、駄作率の高い新シリーズも一作一作を大事に見て頭にコロンボの姿を焼き付けておこうと思う。

エピソード満足度:4/10
posted by onion_slice at 20:56 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年05月30日

刑事コロンボ「犯罪警報」

原題"Caution: Murder Can Be Hazardous to Your Health"(1991)

視聴者参加型の犯罪摘発番組の司会を務める人気パーソナリティが、昔ポルノ男優をしていた過去をライバルキャスターにかぎつけられ、番組を降りるよう脅迫されたことからタバコに毒薬を仕込み殺害する。

犯人役(ジョージ・ハミルトン:ゴッドファーザー3にも出ているらしい。そういわれるとなんとなく見たことありそうな顔立ち)もトリックも大して面白くない。
ニコチンサルフェート入りのタバコによる毒殺をごまかすため、吸殻を差し替えるときに吸い跡のないタバコを使うというのがいかにもお粗末。

ここのところ駄作率が高く、いい加減、新シリーズへの期待値が低くなってきているわけだが、来週「初夜に消えた花嫁」は多少毛色の違った作品のようだ(犯人が最初から分からない構成?)。

エピソード満足度:4/10
posted by onion_slice at 22:24 | Comment(0) | TVシリーズ
2009年05月23日

刑事コロンボ「大当たりの死」

原題"Death Hits the Jackpot"(1991)

株で大損こいた男が、甥の当てた3000万ドルの宝くじをぶんどり、事故に見せかけて殺す。

チンパンジーをつかったオチはなかなか面白いけど、全体としては退屈。
犯人役は「メン・イン・ブラック」などにも出ているリップ・トーン。

エピソード満足度:4/10
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2009年05月17日

刑事コロンボ「影なき殺人者」

原題"Columbo and the Murder of a Rock Star"(1991)

裁判で負けたことない弁護士が元ロックスターの愛人の浮気に腹を立て殺害し、浮気相手の若者を犯人に仕立て上げようとする。

うーむ。大して特筆すべき点がない。というか、特筆すべき点があるとすれば最後のお面というオチの酷さかもしれない。さすがにこれはないだろ。

段々新シリーズは飽きてきたな。なぜか旧作をお預けにしてつまらん作品の多い新シリーズを連続で放映するNHKの変なプランに視聴者が離れてないか心配だ。

エピソード満足度:3/10
posted by onion_slice at 00:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ
2009年05月09日

刑事コロンボ「かみさんよ、安らかに」

原題"Rest in Peace, Mrs. Columbo"(1990)

かつて夫をコロンボに逮捕された不動産業の女ヴィヴィアン(ヘレン・シェイヴァー)。獄中死した夫の無念を晴らすため、まず夫の犯罪を密告した知人のチャーリーを殺した後、捜査担当のコロンボに近づき彼の妻の毒殺を企て復讐を図る。

コロンボ夫人の葬儀からドラマが幕を開け、夫人に何が起こったかを過去に遡りつつ物語っていくというユニークな設定。

この作品が属する第9シーズン(1989−1990)と分類されているシリーズでは他にも、画家に殺された被害者の悪夢をシュールレアリズムっぽく映像化(「殺意のキャンバス」)したり、コロンボが加害者のでっちあげ犯罪にだまされる話(「だまされたコロンボ」)があったりと、変わった趣向を凝らした構成になっているエピソードが多い。

刑事物の犯罪トリックは、長いシリーズであるほどマンネリ化が顕著になるので、飽きさせないストーリーテリングの工夫を入れるのは評価できる。

さて、脇役ながら印象の濃いイアン・マクシェーンなる俳優が出ていて、どこかで見たようなと思ったらつい最近見たアレンの「タロットカード殺人事件」で冥界から事件を追う熱血デカ役のおっさんであった。マイナーな俳優をまったく異なるプロダクションの作品で続けて見ることになる映画的偶然にちょっと驚きです。

エピソード満足度:7/10
posted by onion_slice at 21:22 | Comment(0) | TrackBack(1) | TVシリーズ
2009年05月04日

刑事コロンボ「完全犯罪の誤算」

原題"Agenda for Murder"(1990)

弁護士オスカー・フィンチ(パトリック・マクグーハン)は下院議員ポール・マッキーが地方検事だった頃からお互いの便宜を図りあう仲で、大統領選に出馬する知事の後ろ盾を得て、マッキーは副大統領、フィンチは法務大臣のポストを獲得できるよう二人で画策している。そんなおり、フィンチの元へ犯罪で起訴されている依頼人フランクが現れるが、裁判に勝ち目はなく弁護を拒否すると、フランクはフィンチとマッキーによる証拠隠滅を持ち出し脅迫をほのめかす。フィンチは自殺に見せかけフランクを銃殺する。

「祝砲の挽歌」等いくつかのエピソードに出ているP.マクグーハン。冷静さを決して失わずコロンボと対峙する知的な犯人役が似合う。こんな犯人には、状況証拠による推理を補強するためコロンボがしばしば使うはったり作戦は通用しないと思ったのか、ゴミ箱をあさって物的証拠を用意し、さらに弁護士先生を納得させるため噛み跡で有罪立証がなされた判例をしっかり見つけてきて突きつける入念ぶり。

それにしても、犯行現場から私的にちょろまかした高級チーズだが、あのときすでに噛み跡を見つけていたのか、家に帰って食おうとして気づいたのかどっちなのだろう。

エピソード満足度:6/10
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2009年04月25日

刑事コロンボ「殺意のキャンバス」

原題"Murder, a Self-Portrait"(1989)

元妻、妻、モデル兼愛人という女性3人のハーレム環境で絵を描く不遜な画家マックス(パトリック・ボーショー)が、過去の秘密を知る元妻を殺す。

独裁的でとっつきにくい犯人を追い詰めるのにコロンボは精神分析上の手法を使う。殺された元妻がテープに録音した夢の解釈だ。悪夢に隠されたコノテーション(mon oncle=monocle, berry=bury)を解読し、元妻殺しの動機となる仮説をマックスの前に突きつけて彼の深層心理に刃を食い込ませていく。

トリック自体に面白い仕掛けはないが、コロンボ得意のあぶり出し作戦が冴える。

パトリック・ボーショー、独特のすごみを持つ人で、ヴェンダースやダリオ・アルジェント映画のほか、最近の「24」とか「エイリアス」を始め旬なドラマにも精力的に出演している様子。キャラの薄さが目立つ新シリーズでは貴重な存在感か。

エピソード満足度:6/10
posted by onion_slice at 21:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ
2009年04月18日

刑事コロンボ「華麗なる罠」

原題"Uneasy Lies the Crown"(1990)

歯科医が奥さんの浮気相手を毒殺する話。

犯人役のジェームズ・リードがなかなかさわやかなナイスガイで、殺人の動機も同情しうるものであるためどことなく憎めないキャラだった。
トリックも悪くない出来。惜しいのは奥さんのキャラ描写が雑というか現実味がないというか、単なる置物のように感じられる点だろうか。

子供向け化学キットを持ち出してのコロンボのブラフはよい。ギャンブル好きの犯人にあえてブラフで挑んで相手のカードを出させようなんて、きっとアリバイ捜査のためにポーカーテーブルにお邪魔しているあたりからコロンボの頭に早々から浮かんでいたことだろう。

エピソード満足度:6/10
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2009年04月11日

刑事コロンボ「マリブビーチ殺人事件」

原題"Murder in Malibu"(1990)

女流ベストセラー作家がマリブビーチで射殺される。婚約者であるテニスプレーヤーのウェイン(アンドリュー・スティーブンス)が犯行を自白するが、被害者は彼が撃つ前に頭に別の銃弾を食らって死んでいた。

時間をつかったアリバイ作りのトリックはこれまでも観たような気がする(「構想の死角」だったか?)。で、トリック暴きの決定打となる状況証拠は「自縛の紐」と同じパターン。ちょっとマンネリ臭はするが、犯人が1回捕まるも無罪放免になるというシナリオ上のひねりがありかろうじて及第点といったところ。まあ、あまり印象に残らない一作だ。

どうやら旧シリーズの復活は8月ということで、あと4ヶ月は新シリーズが続くらしい。ふぅ。。

エピソード満足度:5/10
posted by onion_slice at 21:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ
2009年04月04日

刑事コロンボ「だまされたコロンボ」

原題"Columbo Cries Wolf"(1990)

グラビア雑誌の写真家ショーン・ブライトリー(イアン・ブキャナン)と女性経営者ダイアンが、雑誌の売り上げを伸ばすため偽失踪事件をでっちあげ刑事コロンボを利用する。

殺人が起きたらしい状況証拠はあるが、死体が出てこないまま作品の終盤まで引っ張る珍しい構成。タイトル通りコロンボが派手に騙される。ブライトリーから受けとったシャンパンを地面に捨てるシーンは相当悔しそうだった。が、最後の最後は警部の面目躍如で終わる。ポケベルを使ったラストはなかなかの見ごたえで、トリック的にはかなり好きな部類に入ると思う。

犯人役のイアン・ブキャナンは、スマイリーなルックスは佐藤隆太で声はフリーザ様(中尾隆聖)。あの見下したような独特のしゃべり方がはまり役だ。

まあまあいいんだけど、いい加減に70年代の作品に一時的にでも戻ってほしいところ。頼むぜNHK。

エピソード満足度:6/10

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2009年03月21日

刑事コロンボ「殺人講義」

原題"Columbo Goes to College"(1990)

カンニングがばれて大学追放の危機に直面した二人の学生ジャスティンとクーパーはラスク教授を殺害。ちょうど殺害時に犯罪についてゲスト講演を頼まれその場に居合わせたコロンボは、ジャスティンたちに撹乱されながら捜査を進めていく。

コロンボが偶然殺害現場に遭遇し、幕引きは犯人を含むみんなの前で事件の全容を再現して見せるというどこか金田一少年っぽい設定の本エピソード。トリックも推理物の王道を行くような趣向を凝らしていて楽しめた。

また、犯人との対決描写もなかなかよい。通常はコロンボが蛇のように犯人にからんでくるのだが、今回は逆パターンで、犯人の学生が捜査の焦点を自分たちから逸らすためにコロンボにまとわりつき、無関係な情報を流して混乱させようとする。

この学生どもがコロンボを陰でダサいだの貧乏臭いだの無能だの罵るために憎らしさは倍増し、最後の捕り物ではかなりのカタルシスが得られる。

というわけで、新シリーズの中ではかなり面白い部類に入ると思う。
ちなみに来週は1回休みで、4月からは放映時間が早まるらしい。
今年に入ってコロンボしか見てないので、来週は久しぶりに他の作品も見てみたいと思います。。

エピソード満足度:8/10
posted by onion_slice at 23:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ
2009年03月14日

刑事コロンボ「迷子の兵隊」

原題"Grand Deceptions"(1989)

民間の国防シンクタンクの理事を勤めるフランク・ブレイリーは運営財団の基金を横領して私腹を肥やしている。昔の戦友レスター・キーガンに嗅ぎ付けられ恐喝されたブレイリーは、財団の大立者パジェット将軍のパーティーに出席しアリバイを確保しながら、こっそりと抜け出しキーガンを事故に見せかけ殺害する。

軍人ものとしては旧シリーズの「祝砲の挽歌」があり、どちらも自分の地位を脅かす知人を爆発事故に見せかけ殺すという似たような筋書きだ。しかし「挽歌」では愛国的な信念から犯人が殺しをやらかすが、本作では金が動機というのが対照的。また、ブレイリーは自分のボスである将軍の奥さんを寝取っていて、自分の陰謀が明るみに出そうになると奥さんを盾に自衛を図ろうとする徹底した卑劣漢として描かれる。

コロンボとの対決やトリック自体にインパクトはないが、将軍を中心とした人間関係の描写はよい。とくに、将軍が奥さんの浮気を知ったときに、「君はまだ若いし魅力的だ。私のような老人と一緒にいてそうした欲求を抑えられないのを、私が許さないとでも思ったのかね」と、苦しみながらも許すシーンがなかなか味わい深い。

ワインでいうとかなり不作の年に思える1989年物コロンボの中では比較的良作といえるのではないでしょうか。来週からはまたちょっととんで90年代コロンボになるようです。この放送順序の脈絡のなさは何なんだ?

エピソード満足度:6/10
posted by onion_slice at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVシリーズ

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