2009年05月17日

バファロー大隊

監督ジョン・フォード、出演ジェフリー・ハンター、コンスタンス・タワーズ、ビリー・バーク他。原題"Sergeant Rutledge"(1960)

BSで見る。こういうDVDで見れない渋い映画をやってくれるとうれしい。

作品は、アパッチ襲撃のさなかレイプのうえ殺害された白人少女をめぐり、逮捕された黒人曹長ラトレッジが軍法会議にかけられる姿を描いている。

ラトレッジ自身は無罪なのだが、白人社会で何を言っても通用しないだろうとだんまりを決め込み、彼の白人の兵士仲間が弁護士を引き受けラトレッジの嫌疑を晴らすという、人種を超えた絆が熱い。いまから半世紀前の映画だがしっかりとレイシズムを見据えた作品である。

テーマ性が深いうえ、裁判ものとしても面白く、かつ真犯人が実は法廷内に潜んでいるというミステリっぽい要素もあり、さらに物語形式はひとつの事件を各証人の視線から分断して描くという「羅生門」っぽい心理描写に秀でていて、一粒で2度ならず何度もおいしい異色の西部劇になっている。

録画で残しておけばよかった。。
posted by onion_slice at 15:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック
2009年04月26日

ヒッチコック「めまい」「逃走迷路」

シネフィルイマジカでヒッチコックを月2作品ずつやるらしく、初回の今月は1958年の「めまい(Vertigo)」と1942年の「逃走迷路(Saboteur)」。

両作品とも、主人公が陰謀に巻き込まれるというのと、高所でクライマックスを迎える(教会の鐘楼、自由の女神)というヒッチコックの定番モチーフが使われているということで、このペア放送は頷ける。

大分久しぶりに見たが、「めまい」はこんなもんだっけと思う一方、「逃走迷路」は昔見た記憶通りに面白い。特にパーティーのさなか、敵陣に包囲されるシーケンス。脱出不可能状態で踊りながら策を巡らして、バリーとパットの間にロマンスがぱっと燃え上がる演出が巧い。

主役のロバート・カミングス&プリシラ・レインはヒッチコック映画のカップルの中でそれほど精彩を放つ方ではないが、主役の弱さを十分補えるほど悪役のオットー・クルーガーは驚異的。

また、人のいいトラックの運ちゃんに、法よりも自分の信念を重んじる盲目の紳士、ちびヒトラーとサーカス団員、とその他多くの端役が素晴らしい。

そんな「逃走迷路」だが、500円DVD出てますね。


posted by onion_slice at 12:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック

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